クラスの注目、まさかの誘い
僕はそのまま教室に戻り、クラスで注目の的にされた。
「なんでお前が…!鳴海…!」
「そうだよ、空閑先輩と同じ生徒会なんて…。」
「そうや!お前だけ別嬪さんとずるいで!」
新クラス早々に僕は男子に囲まれる。
…僕だって浅見先生に指名されただけなのに…。
「はいはい、その辺でやめてやれ。」
浅見先生が助け舟を出してくれる…。
初めていい人だと思った。
「鳴海の方がお前らより信用できるだろ?弓月ちゃんかわいいんだから、
…まぁでも…生徒会だからあんなことやこんなことも…。」
「「「お前ー!!」」」
前言撤回、浅見先生はこの状況を面白がってるだけでいい人でもなんでもない。
「星凧くん。」
廊下から女性の声が聞こえる。そう、弓月先輩だ。
「先輩。」
「ごめん、こっちから来て。LINEの既読つかないから。」
僕は慌ててLINEを開く。
「そろそろ終わった?」12:05
今の時間が12:27だから20分以上も放置していることになる。
「すみません!先輩!」
「いいよ全然。じゃあ、行こっか。」
と言い先輩は俺の手を引く。
…いちいち距離感が近い人だ。
「あの野郎ー!!」
「星凧!明日覚えとくんやで!」
「星凧、明日話聞かせてねー!」
強烈な野次馬を背に僕たちは教室を後にする。
「賑やかなクラスだね。」
「あぁ、はい。僕が生徒会に入るからなんとやらって。」
「ふふ、それならみんな生徒会選挙に参加すればいいのに。」
悪魔のように笑う先輩。この人も怖い、きっと。
「じゃあ、近くのホームセンターで買おっか。お昼ご飯とかは?」
「あぁ、持ってきてないです。でもきっと…。」
僕は母の顔を浮かべる。きっと作って待っているだろう。
「じゃあ…買い終わったら一緒に食事しない?近くで美味しいところ知ってるんだけど…。」
「あ、えっと」
僕はしどろもどろになる。今日出会ったばかりなのに距離があまりにも近い。いきなり食事に誘うなんて、普通の人はするだろうか?
僕は母を言い訳に断るとするが…。
「だめ?」
と上目遣いで聞いてくる彼女に僕は了承していた。




