ダメかもしれない
体調が悪すぎて、仕事ができなかったので……書けちゃった。
今日7月26日は昔推してたアイドルの誕生日ですね。
言いたいことはあるけど、この道に進むきっかけをくれた。
ハジマリを創るキミ、おめでとう。
「魁人、やっぱり無理そう……」
「……そうか。アイドル追っかけるようになって、前向けるようになったんだって思ったけどなぁ」
魁人の父母はリビングでぽつりぽつりと話し出す。
「あいつは優しすぎるんだよ。ぶっ壊れるまで他人の為にしかならないことを、自分の為だからって思い込んで。やらなくていいことまでやって」
「優しく育ってくれたのは嬉しいけど、それで自分を傷付けるようにはなってほしくなかったなぁ……。やっぱりあの時に私だけでも仕事やめておけばよかったのかな……」
「……後悔しても仕方ないさ。あの時はそれが1番だって、それがあいつのためにもなるって。思いこんじまった」
「でも! 今でもたまに思うの、もし私があの日やめることを選んで。あの子にもっと愛情を注いであげられてたらって。写真でしか見られなかった魁人の姿をちゃんと、魁人のそばで、この目で見ていたらって」
しばしの沈黙。
「……とにかく、早めに魁人を心療内科に連れてってやってくれ。水は飲めてるみたいだけど、メシ食えてないんだろ?」
「ほんの少し、お菓子を口にしたくらいね。……わかった。予約取ってみる」
清水魁人。この物語が終わりに近付いている上で、彼について語らなければならない。
彼の父親は清水康誠、母は彩矢。
5年前まで仮面をつけて歌うバンド、Masqueradeのメンバーとして活動していた。
そのため、魁人は幼少期親と過ごした時間が短い。
決して愛されていなかったわけではない、と信じたい。
祖父母が親代わりに育ててくれた。
しかし、彼が本当に欲しかった愛情は手に入らず、彼を歪ませた。
アダルトチルドレン、最近そう呼ばれるようになったものに間違いなく該当する。
彼は「壊れて」いる。本当に欲しい「もの」を無意識で求めている。
ただ、その過去が彼と人との距離感を惑わせる。
そのために、彼は与え続けることしかできない。
尽くすことしかできない。それしかわからないから。
全てが終わったその時、全てが無駄だったことに絶望する。
次は報われますように、そう願っても報われない。
悲しい道化師。それが彼だ。一度だけ愛されてみたい、この醜い仮面の下までも。
そう願って、彼は心と身体が強制的に休ませる時まで仮面をつける。
「どうしよう……。いつか言わなきゃって思ってたけど」
また今日も言えなかった。
だって、彼は学校にいないから。
体調不良で休み始めてもう1週間ちょっと、本当にどうしちゃったんだろう?
従姉妹の双子ちゃん、その子の預かりもお母さんがいない時はできないみたいで。
いや、まぁ私がそういう時は2人の家にお邪魔できたりするからいいんだけど。
彼に見てほしい、意見を聞きたい。だから会いたかった。
「ん~! 行っちゃお!」
思い立ったが吉日、と言わんばかりの帰り道。
私は来た道を引き返し、彼の家へと歩みを進めた。
数分で彼の家に着く。駅に着いたばかりでよかった。
玄関のインターホンを押すと彼のお母さんが対応してくれる
『はい、どちらさまですか?』
「あの、すいません。私、同じ高校の佐々木って言います。魁人くんの様子を見に来ました」
『ああ、そうなのね~。わかった、入ってちょうだい』
「ありがとうございます」
そう言って私は門を開けて玄関のドアを開ける。
するとそこには……、とっても若いお母さん。
「わざわざごめんね。魁人の様子見てくるわ。大丈夫だったらこっちに呼ぶからリビングで待ってて」
「あ、はい……」
魁人くんのお母さんは私をリビングに案内すると、魁人くんの部屋へと向かっていく。
少し待っていると戻ってきて、私にこう言った。
「準備できたら呼ぶから、俺の部屋に来て、って。待ってる間、よかったら私とお話ししない?」
「あ、はい。もちろん!」
こうして私は魁人くんのお母さんと話していたんだけど……。
魁人くんの家にスタジオがある理由に納得した。
そりゃそうだと。だってMasqueradeのKOHSEIとA-yaだもん。
楽器も弾くし、歌うよね。なんなら踊る曲もあるもんね。
しかも、飲み物出してもらう時、缶に入った紅茶の葉っぱ見ちゃった。
え~、そんなすごいのもらっていいの?
なんて、緊張してたら突然真剣な顔になった魁人くんのお母さんが私を真っ直ぐ見る。
なんだろう?
「あのね、魁人のことなんだけど……」
私は、知ってるようで知らなかった魁人くんを初めて知ったのかもしれない。
来週はごめんなさい。
今回の代わりにないかも。
今以上に悪くて現実逃避で書きあがるか、無理すぎて無理かです。




