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ふつうの高校生  作者: 黒田
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放課後

これはどこにでもありそうな高校生のお話だ。

 長い部活動が終わり、同じ部活の同級生が進路について話している。まだまだ高校生活の半分を過ぎたところだ。まだまだ時間はある。そんなことを考えながら、同級生と別れて一人で玄関へ向かう。その途中、後ろから声をかけられた。

「放課後神社でお参りしない?正月近いし」

 驚いた。同じクラスの女子がいきなり声をかけられた。面識はあったものの話したことはほとんどなかったので少し胸が高鳴るのが分かる。

「いいけど。僕でいいのかな」

「うん。バスケ部の山下君でしょ」

「一応同じクラスなんだけど」

「まぁまぁそんなのはいいから。ほら。行こう」

 と言うと彼女は暗い夜の中、校舎の入り口へ走り出した。慌てて走り出すがスピードが早く、追いつかない。彼女が運動部であることは体つきからすぐに分かった。街灯を頼りに追いかけ、学校の隣にある神社へ走るとそこには、階段で座り息を吐いている彼女の姿があった。

「やっぱりさぁ。全速力って疲れるよねぇ。私もう動けないや」

 そう言って彼女はぐったりとしてしまった。僕はただその様子を見つめるしかなかった。






 



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