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前々々世は優秀なシスターでした。

亡き元夫からの手紙

作者: kinu

「伝えて欲しい。」と私が預かったお手紙の一つ。

離婚した奥さんへ


あの時、意地を張らなければ。

あの時、ちゃんと君の言う事を聞いていたなら、俺はまだ生きていただろう。


死んでから知ったよ。


2人の子供と共にご飯を食べる楽しさが。

2人の子供と共にお風呂へ入る賑やかさが。

2人の子供と寝る暖かさが。


全てに於いて気づくのが遅かった。


たくさんのお金を儲けてくるのが素晴らしい夫であり、仕事を出来るのがかっこいい父親だと思い込んでいた。


自分の間違いをなぜ認められなかったのだろう。

なぜお酒に逃げてしまったのだろう。


せっかく教えてくれていたのに、そんな君の声にも耳を塞いでいた。

せっかく一緒にこの先の事を考えようとしてくれていたのに突っぱねてしまった。


何もかもなくしてから気付いたよ。

家族というのは俺にとって必要な光だったこと。


生から離脱し、身軽になって、飛んで行きたい場所は君と子供達のいる明るい場所だった。明るいから迷わずに行けた。


お気に入りの帽子があったことを覚えていてくれてありがとう。

情けない姿も覚えていてくれてありがとう。

俺は生きていたんだね。


今回の生き方を見直して、どうすればよかったのかあの世に行って学んで来るよ。


2人の子供達が成長し、成人した大人になるまでには間に合わないかもしれない。

君が年老いて、子供達にお世話されるようになっても間に合わないかもしれない。


それでも今度は投げ出さずに頑張ってみるよ。


だから、時々見に行ってもいいかな?

学びの合間に君達を見に行ってもいいかな?

願わくば、君達に見つけてもらえるように、今度は俺も光になりたい。

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