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わかりにくい詩たち

幻滅

あのひとは絶対に

私の幻を見ている


私の姿をしっかり見ながら

私でないものをそこに描いている


怖いからやめて


幻が滅び落ちて

あなたが私に幻滅するのが怖い




私はただの

捨てられた宇宙人

地球では珍しい存在だから

あなたには美しい花に見えただけ


誰にも好かれたくない

誰からも期待されたくない

幻が剥がれて

ほんとうの自分が晒されるのが恐ろしい



ほんとうの私を見ないで




そう叫ぶ唇が

ひとりでに喋り出す

私を見て


私はここにいる



私を存在させて




私を承認して






私を褒め称えよ!


私を!


私を!






おまえの幻で私を7色玉虫の女王に祀り上げよ!


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― 新着の感想 ―
[一言] 見たいものを見るのが人間ですから。 見たくないものからは目を背けるのでしょう。 そこであえて、相手が見たくない物を見せつけたくなるのもまた、ひとのさがという奴でしょう。 見たくないであろう…
[良い点] 消えそうな儚さから、女王様への変貌(笑) 人間、そんなもんですよね…… 宇宙人じゃなくても。 がっかりされるくらいなら、隠れて暮らしたい。 でも、誰かに見つけてほしい。 何なら、称賛さ…
[良い点] 『ほんとうの自分が晒されるのが恐ろしい』ってけっこう思っちゃうので、共感しました。 素敵な詩でした。
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