邪神、死す…?
処女作ですがどうぞ暖かく見守り下さいm(_ _)m
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「ぐ……………う………………………《攻撃魔術》てん…か__」
邪神の唸り声が響く地下深くにある絢爛豪華に飾られた果てしなく広い一室にて。邪神、勇者、魔王が対峙していた。
邪神は遥か昔から地上世界を支配していた。神話の時代と呼ばれる頃は様々な神々が直々に国を纏めあげ協力して生活をしていたが邪神と呼ばれる者はそれを嫌い、他の神々を抹消、封印し人類全てを思うがままにした。
それ故に人々の恨みを買いまくり…現在。人類最強と呼ばれる2人に殺されかかっているのだ。
「__《支援魔術》展開…《リミッター/全解除》《物理威力上昇/最大》《脚力上昇/最大》《全身全霊の一撃》《付与魔術》展開…《リミッター全解除》《全属性付与》《鋭利化》《魔術強制解除術式付与》……【同時起動】」
「サンキュ……ッッぅぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!!!!!!」
この世の物とは思えないスピードでの疾走。同時に生み出されるのは膨大な運動エネルギーによる異常なまでの殺傷能力。その刃が向かう先は勿論邪神である。
それに対するは人族の希望たる勇者と魔族の王たる魔王である。
勇者は剣に秀で、魔王は魔法に秀でていた。
勇者の剣の腕と毎日のたゆまぬ努力によって生み出された筋力による殺傷能力を支えるのは魔王の無限に等しい魔力とこれまで積み重ねてきた修練の賜物である技術により起動される魔術である。
ただ、人類最強であるこの二人が力を合わせどギリギリの勝負になるレベルである邪神はさらに強い…否、強かった。
「うぐ…ぅぁぁぁぁぁぁぁああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッ」
___刹那、巨大な体に穴が空いた。
人間で言う心臓の部分が邪神の弱点であり、その周囲を丸ごと消し飛ばしたのである。
こうなればいくら邪神と言えども生き延びるのは不可能である為、勇者は魔王の元へ向かう。
…が、しかし。
邪神は今だ諦めてはいなかった。
「ぐ………《転生魔術》……展開ッッ……………《期間/千》…《対象/最大強化》……ッッ……」
体が壊れたならば体を変えればいい。転生できれば生き延びることは可能だろう。
実際、勇者と魔王の強さと、異常なまでの成長率には気づいていたためこうなる事は想定済みだった。その為に転生魔術を完成させたのだ。
そして、転生されて困るのは人類だ。勇者や魔王も千年の時を経てもなお今の力を維持するこのは困難なのだ。
「ッッ!!ノルッッ!《回復魔術》展開!《身体回復/最大》《支援魔術》展開!《物理攻撃力上昇/大》《脚力上昇/最大》《疾風/最大》ッッ【同時起動】ッッ!!!」
「なっっっ!!ッッぅぅぉぉぉおお!!届けぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええええエエエエエエエエエエエエエエエエエッッッ!!!!!!!!!」
「……ッッ【同時起動】………ッ!!!」