夢とかやりたい事とかを見つける話5
レオの正体を聞いた後俺はメアリー様と会う事になった。なんでもメアリー様が俺を呼んでいるらしい。
「お嬢様、サトシを連れて来ました。」
「入ってちょうだい!」
中から聞こえた声は楽しそうだった。
「失礼します。」
「どうも」
部屋に入るとメイドとメアリー様がいた。
「えーと、婚約者になった智司 加藤です。」
「メアリー ルクシアンよ!」
名乗ると同時に近寄って来た。
(テンション高いしいい匂いするしワケわからん)
「お嬢様、落ち着いてください。」
レオの声で俺の思考が戻る。
「あーと、俺が婚約者で大丈夫?」
「私はあなたがいいの」
メアリー様が俺をなぜか気に入ってくれている。なぜなんだ?
「お嬢様なぜサトシをそこまで気に入っているんでしょう?」
「言ってなかったかしら?彼は私の運命を変えてくれる人なの。」
「運命を?」
俺に期待しすぎじゃ無いかね?俺ができるのは日本の事について教えるくらいだぞ?レオも驚いてる位だし、無理だろ。
「まさか、あの?」
「えぇ。私が見た人よ。」
さらにわからないよ!
「説明してくれ。」
簡単にまとめると、
・メアリーは魔法の天才
・過去に自分の未来を見ている
・その未来を帰る人が現れる
それが俺の事らしい。
「サトシの行動次第でお嬢様の運命が変わるはずだ。」
「……はず?」
「お嬢様の運命を変える人物は来訪者と呼ばれるらしい。」
「なるほど。確かに俺も来訪者かもな。」
「それだけじゃないわ!ただ単純に私が一目ぼれしたの!だから、あなたが来訪者でなくてもいいの。」
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私の前にいる人はきっと私の運命を変えてくれる。
私はなんとなくそう思った。だって、私の婚約者として退屈な毎日を変えてくれたのだから。
これからは、顔のわからない誰かと結婚するのを待っているのではなく、突然現れた彼と過ごすのだ。それは、とても楽しそうだ。私の知らない事を知っている彼と生涯を共に過ごす。
それはとても…………
「これからよろしくね♪私のサトシ!」