夢とかやりたい事とかを見つける話3
1話と2話付け足してます
「一旦落ち着こう。」
俺の持ち物が無いことやこの場所の事を考える為に、呼吸を整え目を閉じた。
(まず、俺は鉄也の話を聞き流して帰った。いつもと変わらない通学路だったし、バス停も普通だった。そんでバスにの………あれ?バス乗ってねぇ!?)
俺はどうやらバスには乗って無いようだ。
「何者だ」
そこまで思い出したところで声を掛けられた。
「人に名前を聞く前に自分から名乗るのが普通だろ。」
俺はそう言って目を開いた。そこにいたのは、金髪でイケメンの執事だった。
「不審者に名乗る名など無い。」
低い声で返され俺は慌てる。
「不審者?俺が?ちょっ、ちょっと待て俺はここがどこなのかもわからないんだ。」
信じてくれるかわからないけど俺の状況を説明する。
「なるほど、突然ここにいてわけがわからない、と。」
「そうなんだ。帰り道を教えてくれれば直ぐにでも出ていくよ。」
俺の言葉には期待があった。しかし、
「いや、お前の話のなかに私の知らない地名がある。帰り道はわからないぞ。」
「え?」
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「メアリー、お前に中央学院から招待状が届いたんだ。これでお前も来年から中央学院に通えるぞ!」
父の言葉を聞いて私はとても嬉しくなった。
中央学院、この国で一番大きな学院で通えるのは実力のある人のみ。つまり私の実力が認められたのだ。
「そういえばメアリー、レオはどうした?」
「レオなら庭にいた人に声を掛に行きました。」
私の返答に父は、
「庭に人?今日は誰も呼んだ覚えがないぞ?」
と呟き、「まさか、不審者か!?」と勢いよく立ち上がりました。
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「旦那様、少々よろしいでしょうか?」
イケメン執事レオがそう言って部屋の扉を開けた。あの後この執事からの答えにショックを受けた俺は、レオに促され、デカイ屋敷の中に入れられた。
レオ曰、
「お前の話を聞く限り、何者かによって召還された可能性がある。」
らしい。
(いや召還ってなんだよ。ラノベみたいなこと言うんじゃねーよ。)
と、内心思っていたが、
(あれ?でもよく考えてみるとこれそういう事なのか?鉄也が持ってた本みたいな状況だぞ?)
と、気づいてしまった。
「レオ。不審者はどうした?」
部屋の中から声が聞こえる。不審者って俺の事だよな?
「その事について、お話が。」
レオの声が聞こえ次いで
「サトシ来てくれ。」
俺が呼ばれた。
「そうか。召還された可能性がある、か。」
目の前のダンディなおっさんの困った顔が面白かった。