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夢とかやりたい事とかを見つける話2
気がつくとそこは花畑でした。
「いやいやいや、意味がわからん。てかここどこ?」
今の状況をまとめると一面薄い黄色の花が咲いていて、
俺がその中に立っている、だった。
「何があったし俺」
花畑の中に立ち尽くしてしばらく
「よし、わからん」
俺は理解するのを諦めた。なぜなら俺には頼りになる道具がある。そうスマートフォンだ。
「現在地はどこだ?」
俺はスマートフォンのGPSで現在地を知ろうとした。でも、
「あれ? ないぞ、そういえば鞄もない。どこ行った!?」
スマートフォンも財布の入っていた鞄も無い。
近くに落ちて無いか探したが見つからない。
「そんな」
――――――――――――――――
「あんな所に人がいる」
お父様の部屋に向かう途中、何気なく見た窓。代わり映えのしない花の中に、いつもとは違う変化があった。
「レオ、庭に人がいるわ。あれは誰?」
側に仕えているレオに尋ねてみる。
「お嬢様お下がりを」
そう言ってレオは窓から私を遠ざけた。
.
「俺何があったんだ?」
そんな俺の呟きは誰にも聞かれなかった。俺はそうしてしばらく何も考えることができなかった