夢とかやりたい事とかを見つける話
初投稿なので誤字脱字や感想をくれると喜びます。
将来の夢とか、やりたい事とかはない。
今を楽しく過ごせればそれでいい。
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「智司は進路決まったか?」
友達の中田 鉄也がそんな事を聞いてきた。俺の進路か。
「まぁ、普通に就職かな。お前はどうなんだよ?」
鉄也に聞き返したら、「俺は進学」と言って来た。
(まぁこいつは勉強もそれなりにできるからな。)
俺より成績がいい鉄也の進学と言う答えに、なんとなく羨ましいと思ってしまった。
「鉄也は、なんで進学すんの」
何気ない質問、でも俺の中ではそれがとても大事なことだった。
「いややっぱ将来の為にさ」
(あぁ、こいつも将来の事か)
なんとなく鉄也が遠く感じた。俺はそのまま会話を聞き流しながら帰り支度をし始めた。
それが俺、加藤 智司の地球での最後の友達との会話だった……
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「お嬢様、旦那様がお呼びです。」
私を呼ぶメイドの声。父が呼んでいるらしい。
今日は父の仕事が忙しいらしく、朝食の時にも会えなかったのでなんとなく嬉しい。
「レオ、お父様の部屋に行くわよ。」
側に仕えているレオにそう言って立ち上がった。
(いつもと変わらないから退屈ね)
それが、メアリー ルクシアンの運命を変える日だった…
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