7.聖なる森
ごめんなさい……
おととい投稿したかったのにしなかったし、昨日投稿忘れてたし……
門の外には、森林が広がっていた。
目の前の一本道の周りには木が並んでいる。
もしもわかってる道からそれて、深い森に入ってしまったら出てこれないかも……と心配になる。
「ほら、すごいだろ?」
「広くてきれい……木が多すぎ?」
「この森の木は勝手に切ってはいけないんだよ」
「なんで」
「図書館迷宮は神様の図書館、だからその周りの森は聖なる森なんだ。」
「どうして聖なる森なの」
「それは偉い学者様くらいにしかわかんないね」
「ふーん、お母さんに聞こうっと」
お父さん役に立たない。お母さんはせっかく頭がいいのに……
「森に入っていいの?」
「ああ、さっき依頼を受けただろ。
それが許可証代わりだ」
私は恐る恐る森へ入る。道を逸れて行くのはなんだか悪いことをしているみたいで怖い。
足元には色とりどりのきれいな草花が生えている。
摘んで持って帰りたいが、さっさと歩くお父さんに追いつかなければならない。
「早く泉まで行くよ」
「泉って何」
「動物が寄り付きにくいところだ」
「なんでこないの?」
「だから、自分で調べたりユリに聞くなりしろよ
俺はそんなに頭が良くないからな」
しばらく歩くと、少し開けた場所に出た。
真ん中には石でできた噴水があるけど、他のものはほとんどない。
「少しだけ、休もうか。
目の届く範囲だったら動いてもいいよ」
そう言ってお父さんは噴水に腰掛けた。
私は許可をもらったので、このあたりの植物を見て回る。
よく見ると、似たような草花が多いような気がする。さっきから、赤の花と青の花、それにフリフリした形の葉っぱくらいしかない。
「そろそろ行こうか」
ようやくお父さんが立ったので、私はさっきの植物の名前を聞く。
「赤色の花はリピ。青色の花はビティー。
そして、この葉はフローゾ」
「どうやって使うの?」
「リピの花びらは止血……血が出たときの応急処置に使える。
葉と根と茎は治癒を早くする」
「へぇ、ケガしたらリピを使うの、便利」
「ビティーとフローゾは、回復薬の材料になる。
ビティーは魔力、フローゾは体力だ」
「お父さんは回復薬持っているの」
「ああ、もちろん。腕のいい薬師だから、粒が小さいんだ」
そう言って、回復薬を見せてくれた。
小さな緑色の玉で、これを飲み込むらしい。
いくら小さいといっても私には飲むのがつらそうだな……
「さぁ、依頼の植物はビティーとフローゾだ。
どんどん取るぞー!」
「おー!」
そして、2つの植物を刈っていく。
「ブチッと取らずに、根ごと取るんだ」
「なんで」
「そのほうが売ったときの値段が高いからだ」
お父さんに聞いたって大したことがわからないから、自分で調べることにした。
だいぶ日も空の天井に上がったとき。
「もう昼だ、そろそろ帰ろう。依頼分も大丈夫だし」
「もう少し植物教えてくれる?」
「わかったよ、もう少しだけな」
その後、希少な植物を探しては勉強する親子の姿を見たものがいた。
お父さんは日なたで、丸が何個かくっついたネックレスを見ている。
「それ何」
「日時計って言ってな、今の時刻をお日様が教えてくれるものだ」
そういうすごい道具のしくみも、図書館迷宮から出てくるのかな……
「もう1時だ、帰ってもいいだろう。
お腹も空いただろ?」
「うん、はらぺこー!」
私たちはまた、門をくぐる。
「お疲れ様でした、剣豪さん。ギルドカードのご提示お願いします」
「はい」
「お嬢さんもお願いね」
「はい、どうぞ」
さっきの門番さんとは違う人になっていた。
優しくなっている。
冒険者ギルドは門に近い。
こういう依頼の荷物が重いからだろうか?
「おかえりなさい、ディーズさん」
「あぁ、ただいま。依頼の品だ」
「確認いたします」
受付のお姉さんは、袋を抱えて奥の方に行ってしまった。
二つ結びをくるくるといじっていると、
「はい、こちらですね、状態がいいので、5000caでよろしいでしょうか」
「いい、早く処理を」
「ギルドカードをお預かりいたします」
機械にカードを差し込んで操作をしている。
探究者ギルドにもあったし、どこも共通の機械を使っているかもしれない。
「はい、1人2500ca入れておきました」
「ありがとな」
「ありがとうございました」
受付の人に見送られて、ギルドを出る。
「楽しそうだな」
「うん、すごく楽しいよ」
帰ったらお母さんにも、この楽しさを分けてあげたいな。
夕食のとき。
「お母さん、今日はお父さんと一緒に森に行ったの。
植物を見たり、摘んだり、ギルドに売りに行ったり……」
「あら、お父さんと一緒に?」
「うん、お父さんに誘われたの」
「ユリ、それ以上は言うな!」
「何しているのかしら?」
「あ"あ"……」
お母さんに成敗されるお父さんの姿がありましたとさ。
お金の単位のcaは、カンタレット・アーツっていうかっこいい名前つけたけど、面倒になってきた……




