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6.冒険に行こうよ

多分11時くらいにまた投稿します(予定)

 お父さんに連れられて、冒険者ギルドの中に入る。

 静かな探究者ギルドとは違って、ガヤガヤしている。というか、バカ騒ぎするための酒場が併設されているようだ。


 慣れた様子で掲示板の前に行ってしまったお父さんを追う。

 ここに来る途中、一度家に帰って汚れてもいい服装に着替えてきたのでバッチリだ。


 ぴりっ

 掲示板から、依頼の内容が書いてある紙を引きちぎる。紙の下は、針で留めておけるようになっていた。長いこと使っているからか、穴が空きすぎて落ちてきそうだ。


 あ、さっきの紙を持ってカウンターへ向かってしまったみたい。かなり大股だから、ちびな私と歩幅が全然合わない。小走りで追いつく。


「おい、依頼処理頼む」

「あ、ディーズさんこんな依頼受けるんですか?」

 受付の綺麗な人に紙切れとギルドカードを出す。

 私の銀色のカードとお揃いだけど、端に小さな赤い宝石がはめ込まれている。何かの印かな?


「あと、娘の登録も頼む。カードはある」

「あ、そういうことでしたか。

 でも、大丈夫ですか?かなり小柄ですけど……」

「俺の娘だ。問題ない」

「私個人としては不安ですけど……それではギルドカードをお預かりします」


 素直にカードを渡そうと思ったが、身長が足りない。ここはお父さんに出してもらう。

 どこに行ってもチビって馬鹿にされるのは逆にすごい才能かもしれない。


「はい、登録処理完了です。ユズさんは、まず冒険者見習いからのスタートですね。

 お気をつけて行ってらっしゃいませ」

 カードを返される。今度は受付の人がこちら側に出てきて渡した。なんか悲しい。



 大通りの冒険者ギルドを出て、外へ通じる南門へと向かう。


「剣豪よ、小さい子連れてどこ行くんだ。

 まさか浮気とは言わないだろうな?」

「うっせぇ、これは娘のユズ。

 あと剣豪呼びやめろ、恥ずかしい」

「今更恥ずかしがっても意味ない。

 ユズちゃん、お父さんは『剣豪』って有名な冒険者なんだよ、知ってた?」

 私は衛兵さんの話を、ふうんと聞き流す。お父さん、そんなに有名だったんだ……


「ま、せいぜい気をつけて」

 私は初めてこの街の門を出る。本では見たことがあるけど、実際に見るのは初めてになる。

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