10.超絶バトル★ロワイヤルっ!
初めて図書館迷宮という素晴らしいものに出会った感動のときから一年くらい経ち、私は七歳になった。
図書館に行く道はお日さまがぽかぽかしていて、とっても気持ちがいい。図書館の中に日差しが入らないのがとても残念なくらい。
本に太陽が当たるとボロボロになってしまうからこんな薄暗い構造になっている、と教えてもらった。なんでかをもう少し知りたいな……
そういえば昨日、五層が終わるテストを受けて、結果はもちろん合格だった。
一年ほどで合格とかおかしい、最速の人でも一年半くらいだったぞ、と褒めているのかけなしているのかわからない言葉を、さまざまな人からいただいた。
そういえば、このテストの正式名称は『階層習熟度確認及び次層移動許可試験』って言うんだそう。
名前が長すぎて意味とか全然伝わらないよ!
もっと簡単でわかりやすくできなかったの?
落ち着いたところで今日からは六層だなぁ、とか思いながら六層のゲートにカードを通そうとすると、
「ユズさん待って、こっち来て」
いつもの受付の方に呼び止められた。
反抗してもいいことなんてないし、怖いからとりあえず向かった。
「ユズさんは、六層からの自由科目選択制度って聞いたことありますか?」
「ない、そんなもんないよ」
「ならおとなしくカードを渡してください」
「え?」
「は や く」
「あっはい」
半分脅されたように渡すと、カードは機械に通された。それにしてもきょうのフィルさんこえーな……なんかあったのかな。
「これで特別会議室に入れます。速く、急いで行ってください。私だって五聖人の方々を待たせるなんて、そんな恐れ多いことはあんまりしたくないので」
「は、はい」
フィルさんはいつもに輪をかけて早口になっている。
五聖人って、もしかしなくてもお母さんが入っているあのすごい人たちの集団だよね……?なんで私が呼ばれるんだろ。謎。
とりあえずは急いで向かわないと。
この一年ちょっとで慣れた、機械にカードを通す操作。
川が流れるかのようにできるようになった。
ドアをくぐり抜けると、いつもとは違って本の少ない部屋になっている。なんだか宮殿みたい。
大きな長机が、物語で読んだ貴族の食堂のようにどーんと置いてあって、椅子が左右三つずつ、端には一つ豪華な椅子がある。
ほかの左右合わせて六席のうち、五つは埋まっていた。私、遅かったかもしれない。
ぐるぐる眼鏡が特徴的な男の人が話しかけてきた。
「やぁ、待っていたよユズさん。とりあえずこの椅子にでも腰掛けてくれ」
「はい、失礼します」
わたしは入り口に近い、端の方の席に座る。
これから何が始まるのかな?
「主役のユズも来たことだし、超絶バトル★ロワイヤル〜優秀なユズさん取り合い合戦だーっ!」
……なんだそれっ?!
受験忙しいよ……
また二月に三回は投稿したいな……




