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13 芹奈、見参!

「……すみません。もしぼくに悪いところがあったら謝りますから。今ぼくがどうしてこんな状態にされてるか、説明してもらっていいですか?」


 高斗はようやく喋れるようになったので、質問をぶつけてみることにした。


 真綾は、大企業の令嬢だ。ハッキリ言って、お嬢様だ。わがままな所はあるし押し付けがましい所もあるが、ここまで大胆な行動にでたのは初めてだ。


 と、いうよりもこれはもはや犯罪だが。


「にぶい、にぶすぎますわ!」

 真綾がぷーっと頬を膨らませる。


「高斗様が好きだからに決まってるじゃありませんか」


「ああ、えっと、はい。ありがとうございます」

 好意を伝えられて、とりあえず高斗は謝意を告げた。


「で、でも、だからって何でこんなことを……?」

 その言葉を聞いた瞬間、形のいい真綾の眉が吊りあがる。


「そうですわね~、高斗様ったら、わたくしという生涯の伴侶がいながら、他の女子にばかり少し気をとられすぎじゃありませんの……? 下々の女よりもこのわたくしの方が、顔も、体も、胸も、全てにおいて至高だと言いますのに。三流階級の下女の分際で、おこがましすぎますわ。高斗様には庶民の雌豚よりも、わたくしのようなゴージャスな淑女の方がよく似合いますのに! それでわたくし、思いつきましたの。それなら高斗様をわたくし一人で独占してしまえばいいと! ああ、なんと素晴らしいアイディアでしょう!」


 演説のような真綾の言葉は、高斗には少しも理解できなかった。真綾はそんな高斗の心境などおかまいなしとばかりに、制服のボタンを外し、大きな胸の谷間を露出させた。


「あら大変ですわ! わたくしの胸が、偶然にもあらわに~!」


「……なにが偶然ですか。今自分でボタン外したでしょ」


「む~、今日の高斗様は少々意地悪ですわね……。そんな悪いことを言うお口は、わたくしの胸でふさいであ・げ・ま・す・わ」


 そう言うと、真綾は高斗に覆いかぶさり、顔に胸を押し付けた。


「うぷ! ちょっ、ちょっ……」


「あ~ん! 最初のオードブルはわたくしの胸ですわ~! まずは先っぽのキャビアを、高斗様の舌で美味しく味わってくださいませ~!」


(な、何を上手いこと言おうとしてるんだ……)


 高斗は心の中で突っ込みを入れたが、正直それどころではなかった。


 乳首が見えそうなのである。はだけたブラウスとブラジャーの間から、淫猥な突起物が今にも見えそうで、見えなくて…。


「……はあーい。おっぱい大好きな高斗様~。遠慮しなくていいのですよ……? おっぱいも乳首も、その下のメインディッシュも。ぜーんぶ高斗様のものですから。残さず食べてくださいね~」


「た、食べません! 食べませんて!」


 高斗は真っ赤になりながら、必死に首を振った。


「うっ……!」


 その時だった。

 真綾が倒れたのは。

 高斗にはその一瞬が、まるでスローモーションのようにゆっくりに見えた。

 

「……え?」


 真綾は高斗の体の上で気絶しているようだった。

 もしかして、貧血でも起こしたのかな……? 真綾は崩れ落ちたままピクリともしないので、高斗も流石に心配になってきた。

 その後ろから、声をかけてくる者がいた。


「せんぱーい。危ないところだったです~」


 見ると、小学校低学年くらいの小さな子が笑顔で立っていた。

 どうやら、これは彼女の仕業らしい。

 手にスタンガンを握り締めている。

 ちっちゃな子が持つ物にしては、あまりに物騒な代物だ。


「せ、芹奈……何、やってるの?」


 高斗の問いに、少女は満面の笑みで答えた。


「先輩を助けにきたです!先輩の家に遊びにきたら、おっぱいオバケが不法侵入しようとしてるのが見えたから、助けるチャンスをうかがってじっと隠れてたです。でも、芹奈がおっぱいオバケをけちらしたから、もう安心ですよ!」

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