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アウフヘーベン

作者: 葵陽

永遠に咲き続ける桜を、美しいと思うだろうか




せんせいは庭の方を向いて私に言った。

眼は庭に向かっているけれどせんせいは盲目だ、見えてはいない。しかし、庭の葉桜を真っ直ぐに見つめているようだった。



それは、美しいと思います。

春にしか見られないものを、一年中見ることができたなら。




君はそう思うのだね

確かにその考えは間違いではないよ。美しいと思うものは、永遠に見ていたいと思うだろう。

だが、桜の真骨頂はその儚さにあると思わないか。



儚さですか。



永遠に咲く植物は、無常さがない。そこに生を見出だすことが出来ない、つまり「ツマラナイ」のさ。

世の中のありとあらゆるものにはね、抑揚が必要なんだよ。


パッと咲いて、パッと散る。

武士道精神にも例えられるけど、要はメリハリが大事なんだよ。山と谷ね。

はじめから最後まで幸せのままのシンデレラ、努力もせず魔王にたどり着く勇者、そんなものに一体何の楽しみを見いだせと言うのだろうか。


まあ中にはそれでも楽しいという人も、いるかもね。

そういうものに、美しさを感じる人もいるんだよ。

でも、僕は違うんだ。




永遠に咲く桜に、はじめは興味を示すだろうけどいづれかは見向きもされなくなるだろう。


だから桜は永遠に咲いていない方が美しい、と僕は思う。

定期更新、五作目

続きものをあげようとしていたのですが

間に合わず。

以前しこしこと書いていたものをあげさせていただきました。

お読みいただければ、幸いです。

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