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ロボットなおたん  作者: Nau
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【第100話】ありがとう

ある日の夕方。犬のポンキーを散歩させている、なおたん。かえぽ助手も偶然同じコースで用事があったので、二人で一緒に街を歩いていた。その途中で寄ったコンビニにて。


なおたん「かえぽー!飴ちゃん欲しいー♪飴ちゃーん♪」


かえぽ助手「えー!飴ー?、、この前買ったの、まだ1袋残っているんじゃないのー!?」


なおたん「だってー、すぐなくなっちゃうもーん!、、あー!あった、あったー♪『酸っぱい大作戦!』♪」


かえぽ助手「まだ買ってあげるって言ってないじゃない!、、もー、仕方無いなー、1袋だけだよ!、、しかしヘンな名前の飴!!」


なおたん「わーい♪かえぽ、やっさCー!ありがっちゅー♡。。これねー、香絵菜ちゃんがコマーシャルしてるんだよー♪ 超スパスパだけどすぐアマアマになって美味しいんだよー!かえぽにもあげるねー♡」


コンビニから出てすぐに飴の袋を開ける、なおたん。


かえぽ助手「スパスパのアマアマってどういうこと!?。。じゃあ、ひとつ貰うね!ありがとう!。。うわ!すっぱ、、あ、だけど後から甘くなるのね、、美味しいー!」


なおたん「ポンキーも食べるー?。。はーい♪。。あははー!ポンキー!飴ちゃんはすぐにガジガジしちゃダメなんだよー!こうやって口閉じてレロレロするんだよー♪。。れろれろー♡」


ポンキー「ワンワン♪」 ガジガジッ


なおたん「あははー!またすぐにガジガジしてるー♪」


かえぽ助手「なおたん、私これからちょっと、薬局で買物していくから先に帰っててくれる!?」


なおたん「はーい♪ 了解ねぎねぎー!よし、いくよー、ポンキー♪」


ポンキー「ワン♪」



東京都の某撮影所。楽屋でスマホの写真を眺めている女優の香絵菜。


香絵菜「なおたん、今ポンキーと散歩している頃かなー?。。あなたと会ってから毎日楽しく仕事してるよ♪ ありがとね♡。。また会いたいなあ。。」


スタッフ「香絵菜さーん!あと10分でスタートでーす!!」


香絵菜「はーい!わかりましたー♪」



かえぽ助手と別れたなおたんは、帰る途中でニイガッター大学の留学生、ナタリーとポムに出会う。


なおたん「ナタぴょーん!ポムさー!」


ナタリー「マタ呼ビ方ガ変ワッテンネカサ!!」


ポム「ホントダー!。。ハーイ!なおたーん♪コニチワー!!」


なおたん「ナタぴょん、ポムさ、こんにち・ちゃんちゃーん♡。。何してたのー?どこ行くのー?どっか行ってきたのー?帰るのー?大学行くのー?遊び行くのー?」


ナタリー「ダーカラ、ソンナニ、イチドニタクサン、聞カンデクンネカネー?。。テ、言ウカ、同ジヨウナコトダケ聞イテンノネー。。」


ポム「アノネー、今日ハ大学、休ミダカラ、コレカラ、、」


なおたん「はーい♪飴ちゃんあげるー♡」


ナタリー「ガクッ!!。。タクサン聞イテイルクセニ、全ク、答エサセナインカイッッ!!」


ポム「アリガトデスー!。。ウワッ!、、スッパイー!!」


ナタリー「ア!ダケド、後カラ甘クナッテキター♪ 美味シイネッケー、コノ飴!!。。なおたん、アリガトー♡」


 ちりりーん♪ (自転車のベルの音)


店長「おー!なおたんちゃーん!久しぶりー♪ 元気ー!?」


そこに自転車で通りかかった、ポムのアルバイト先のラーメン店『えちごやラーメン』の店長。


なおたん「あー!店長さんだー♪ 只今、元気ん還元セール中だよー!、、と言う訳だから、飴ちゃんあげるー♪」


店長「なにが『と言う訳』か、わかんねーけど、サンキュー!なおたんちゃん♪。。うわ!酸っぱい、、けど、うめー!!。。この飴、美味いんだねー!。。お、そーだ!今度ラーメンに飴玉入れたヤツとか作ってみようか!?、、名付けて『キャンディー・ラーメン』っ!!」


なおたん「わー!美味しそー♪」


ナタリー&ポム「ワー!マズソー!!」



同じ頃、東京都内の某ライブ会場。ライブ本番前のアイドル・ユニット『ウニッコ』の控室。


ナオ「あ!昨日ねー!なおたんに会ったんだよー♪ それでね、私が『明日ライブなんだよー!』って言ったら『あー!じゃあじゃあ差し入れ、差し入れー♡』って言って、このキャンディーくれたんだよ!、、1袋全部!『元気が出るよー!みんなで舐めりんぐー♡』だって!!」


カエデ「あ!『酸っぱい大作戦!』じゃん!知ってるー♪、、これ私も先週なおたんから貰ったよ!、、一緒に街を散歩したんだよー♡」


メグ「なおたん、優しいよね。先月の私の誕生日のときのライブで、私が研究所に衣装忘れてしまったとき、なおたん間違ってスイカ届けたでしょ!、、あ、それはそれで嬉しかったけど。。それで、その後すぐに研究所まで衣装取りに走ってくれたんだよね!すごい嬉しかった!!」


カエデ「今度、なおたんに何かお礼しないとだねー♪」


メグ「とりあえず、お父さんのスマホにメール送っとくね!キャンディーのお礼をお父さんから、なおたんに伝言してもらうよ!『なおたん、キャンディーありがとね♪』って!!」


ナオ「よっし!じゃあ、なおたんから貰ったキャンディー食べて、ステージに向かいますかっ!!」



薬局にて買物中のかえぽ助手。


かえぽ助手「えーと、あと買うものあったかなー!?」


かえぽ助手は薬局店内にある食品コーナーも見てみることにした。菓子コーナーにある小型テレビに新発売のチョコレート菓子のCMが流れていた。テレビに映っていたのは、なおたんが大好きな『やわ肌戦隊Negiranger』であった。



なおイエロー「いっくぞー!ネギ・ブレード!!、、って、あれー!?なんか違うー!?」


めぐブルー「それ、ねぎチョコバーじゃん!!」


なおイエロー「わ!ホントだ!?ま、イイや!食べちゃお♡」


かえピンク「ずるーい!リーダーばっかりー!!」


なおイエロー「パキッ!モグモグ、、マズーイ!、、もう1本ー!!」


めぐブルー「味はイマイチだけど、身体にイイよ♪」


かえピンク「みんなで食べよ♡」


Negiranger「ねぎチョコバー!!」


テキトー課長「テキトー味もあるぞ!!」


グータラ兵「グータラー!!」



かえぽ助手「…。なんだ?このCM!?。。『ねぎチョコバー』ねえ。。なおたんに買っていってやろうかな♪。。あれ?こっちはなんだ?、、『魔法少女カエポリン・スナック(鯖の味噌煮味)??」


ねぎチョコバーの隣にさらに怪しげなお菓子を見つけるかえぽ助手。


かえぽ助手「最近のお菓子ってヘンなのばかりなのね、、『鯖の味噌煮味』って。。こっちもどう見ても美味しそうとは思えないんだけど、なんか気になるなあ。。イイや!買っちゃえ!!」



研究所に帰る途中のなおたんとポンキー。米菓の大手メーカー『葱山米菓』の会長宅前。庭に居た会長・葱山菜央次ねぎやま・なおじに見つけられ、呼び止められた。


なおじ「おーっ!なおすけー!、、元気かー!?」


なおたん「元気っきー、うっきっきー、ポンキッキーだよー♪ なおじいに飴ちゃん、あげるよー♡」


なおじ「そうかっ!ありがとなー!、、お!ポンキーも一緒だなー!、、おー、よしよし♪。。なおすけ、ちょっと寄ってくか!?美味い団子もあるから、食ってけ!!」


なおたん「うっひょー♪ お団子ー!!素敵な響きー♡団子らーぶ♡」



なおじ「なおすけ!お前さんロボットなのに、そうやって煎餅食べたり、団子食べたり、ジュース飲んだりして、壊れたりはしないんかね!?」


なおたん「あははー♪ あのねー、あんまりたくさん食べるとお腹イタタになって、食べられなくなっちゃうんだよー!『食べ過ぎリミッター』っていうのが働くんだってー!、、困った装置、ぽんちゃ付けちゃったんだよー!もっとたくさん食べたいのにー!、、お願いしても外してくれないんだよー!、、ぶー!!」


なおじ「ほー!、、あの博士もテキトーなようでいて、ちゃんとそれなりに考えているんだな!。。あのな、なおたん。ぽん博士はお前さんがいろんなもん食べ過ぎて壊れたりしないように、そうやって制御する装置を付けてくれたんだぞ。喜ばないとイカンぞ!」


なおたん「壊れたって、ぽんちゃがなおしてくれるから、『お腹イタタ装置』なんて要らないよー!」


なおじ「がはははっ!なおすけー、、いくら、博士がなおしてくれるからって、身体を粗末に扱ってはダメだぞ!。。それに、おもいきり壊れてしまって、『博士でもなおせない!』なんてことになったら、お前さんを好きな人たちを悲しませることになるんだぞ。せっかくもらった命は大事にしないとだ!!」


なおたん「ふーん。そうなのかー♪。。わかったー!!なおじい、さんきゅだよー♪」



ぽん博士の研究所。先に帰ってきた、かえぽ助手。


かえぽ助手「ただいま戻りましたー。あれ?なおたん、まだ帰ってないんですか?、、途中で別れて先帰ってもらったんですけどねえ。。」


ぽん博士「また、どっかで寄り道してんだろー!、、しかし、必ずって言ってイイほど、誰かに呼び止められるよなー、うちのロボット娘は!あはははは!!」


かえぽ助手「ですよねー!、、あ!博士、これ食べてみます!?。。今コーヒー淹れますね!!」


ぽん博士「お、ありがとう!!、、なんじゃこりゃ!?『鯖の味噌煮味』って!?、、あはははっ!こんなの見ると去年かえぽ君の誕生日に、なおたんが作ったケーキを思い出すな!!」


かえぽ助手「今、思い出しても胸焼けがしてきますよ!、、あれは恐ろしいケーキでしたね。。このスナックはあのケーキに比べればはるかに美味しいと思いますよ!!」


ぽん博士「そりゃ、そうだろ!あれよりヒドイ味な訳がな、、パクッ。。。なんと!?あれよりヒドイ味だっ!!!」


なおたん「♪ただいま、ねぎー、ねぎ、ねぎー♪」


かえぽ助手「帰ってきましたね。」


ぽん博士「おかえり!なおたん。」


なおたん「ぽんちゃー、ぽんちゃー、、あのねー、あのねー、、」


ぽん博士「だーから、ぽんちゃじゃなくて、ぽん博士だってのに!!。。なんだね?なおたん!?」


なおたん「あのねー。。命、ありがとー♪」


-END-

『ロボットなおたん』おかげ様で100話に到達しました!

ここまで読んでいただきましてありがとうございます!

100話達成記念ということで、今までのキャラクターを全員登場させました。

そして感謝の意を込めてこの話のタイトルを『ありがとう』にしました。


読者のみなさま、そしてNegiccoさん


ありがとう!!


(Nau)

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