【第8話】なおたん 油断のならん風呂
ここはとあるロボット研究所。ロボット工学の世界的権威『ぽん博士』は人工知能搭載ロボット『なおたん』に日々いろいろな実験を行っていた。
かえぽ助手「なおたーん!。。あれー?なおたん何処行ったんだろ?。。そういえば、ぽん博士の姿も見えないんだけど。。出かけたのかなあ!?」
なおたん「あーサッパリしたー!」
かえぽ助手「あ!居た、居た!なおたん、ぽん博士は何処に居るかわかる!?」
なおたん「あのねー、ぽんちゃは『まつり湯』ってところにお風呂入りに行くって言って出かけていったよ!」
かえぽ助手「えー!?なんでまた急に!?」
なおたん「『ウニッコの10周年記念のイベントを観にいくんだ!。。というのはかえぽ君には内緒だぞ!』って言っていたよ!」
かえぽ助手「全っ然、内緒になってないわよねえ。。じゃあ、また博士は勤務中に娘さんのライブを観に行ったのねー!全くもうっ!。。あ!でも、前に聴いた新曲のカップリングのほうの『新しい鯉のえさ』って曲は私もイイなって思ったけど。。」
なおたん「あたこーい!」
かえぽ助手「ところでなおたん、髪の毛が濡れているんだけど!。。どうしちゃったの!?」
なおたん「今、研究所のお風呂入ったんだよ!気持ち良かったよー♪」
かえぽ助手「ええ!?お風呂ー!?どうしてロボットなのにお風呂入るのよ!」
なおたん「だって!お風呂に入りたかったんだもん!。。ちゃーんと髪の毛はシャンプーしてー、トリートメントしてー、身体は石鹸で洗ったよ!お肌ピカピカでスベスベだよー!うひょー♪」
かえぽ助手「あのね、なおたんは『オートクリーンシステム』っていうものを備えているから、お風呂なんかに入らなくても、身体は綺麗な状態を保つことが出来るのよ。」
なおたん「あ!それと、それとー、お湯に浸かってから、『あ~~~♪』って言ったよ!」
かえぽ助手「別に『あ~~~♪』とか言わないでイイのよw。。あ、言っちゃ悪いってことじゃ無いんだけど。。」
なおたん「だって、こないだ、かえぽがお風呂入っているとき覗いたら、そう言っていたよ!」
かえぽ助手「え!?ちょっと!!何、覗いてるのよー!!」
なおたん「だって、だってー!ぽんちゃが、実験だから、かえぽに見つからない様に覗いてこいって言ったんだもん!!」
かえぽ助手「ええ~!?博士に頼まれたの!?も~!何考えてるんだか~!?」
なおたん「ぽんちゃ、\ヘン・ターイ!/」
かえぽ助手「しー!ダメよ、なおたん!そんなこと大声で言ったら。誰かに聴こえちゃうわよ!」
なおたん「『壁に耳あり障子にナタリー』だね!」
かえぽ助手「それを言うなら『障子に目あり』よ。」
なおたん「あ、そうかー!メアリーさんとナタリーさん、ごめんなさい!」
かえぽ助手「誰に謝っているのよ。そもそも人の名前とかじゃないんだからね。」
ぽん博士「あー、コホン!誰が変態だってー!?」
なおたん「あ!ぽんちゃ帰ってきたー!コホン!はい、変態は、ぽんちゃで~す!!」
ぽん博士「ガクッ!あのなー、人を勝手に変態扱いするな!それに私はぽんちゃでは無い!ぽ・ん・は・か・せ・だ!!」
なおたん「わかりましたー!ぽんちゃ!」
ぽん博士「わかっとらーん!。。まあ~よいわっ!。。えーと、確かに今回は、なおたんの『ステルス・モード』の実験のために、かえぽ君に見つからない様にして、行動を記憶してくれとは言ったのだが、まさか入浴を覗きに行くとはなあ。。私の想定外だったよ~。ゴメン、ゴメン!あっはっはっはっ!」
なおたん「あっはっはっはっ!」
かえぽ助手「確かに、この2、3日の間に『ステルス・モード』の実験をするとは聞いていましたけど、まさか私が監視される役になるなんて思っていませんでしたよ~!どうして先に言ってくれなかったんですか!お風呂まで覗かれるし~。も~~っ!!」
ぽん博士「先に言ったら、かえぽ君は絶対引き受けてくれんだろ!あっはっはっはっ(笑)」
なおたん「あー!そうだー!ぽんちゃー!報告でーす!あのねー!かえぽ、どっちが背中か、わから(ry」
かえぽ助手「こらあああああ!!そんなこと報告せんでよろしいっっ!!!」
なおたん「ごめん! 今のナッシー♪」
ぽん博士「そんなもん、報告聞かないでも知っとる。」
かえぽ助手「くおらあああああ!!!」
-END-