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ロボットなおたん  作者: Nau
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【第7話】実験ばかりやらないで

ここはとあるロボット研究所。科学技術の世界的権威『ぽん博士』は人口知能搭載ロボット『なおたん』に日々いろいろな実験を行っていた。


ぽん博士「かえぽ君、今日は なおたん の実験のために、アイドルのライブに行ってみようと思うんだ。」


かえぽ助手「え?アイドルのライブですか!?それは何の実験になるんですか!?」


ぽん博士「え?あ、いや、そのー、なんだー、、あ、それは後で説明するから、とりあえずこれに着替えてくれ!」


かえぽ助手「なーんか今日の博士ソワソワしているなあ。えーと、Tシャツですか。。え~!『ざんね~ん!』って書いてある!。。博士、これ、どうしても着ないとダメなんですか?」


ぽん博士「そりゃそうだ!いくら実験とは言え、ライブ会場に白衣で行ったら浮いてしまうだろ。ほら、なおたんはとっくに着替えて大喜びしているぞ!」


なおたん「あはははー!ざんねーん!ざんねーん!うひょひょー!かえぽー、ざんねーん!!」


かえぽ助手「私は残念な人じゃないわよっ!。。それにしても なおたん、Tシャツ似合うわねえ。。あ、そうだ!なおたん、ちょっと頭を貸して!」


なおたん「頭ー?。。はーい!よいしょ!ポン!(身体から首をポン!と外す)はい!頭ー♪」


かえぽ助手「わ!ちょっと!なおたん!そうやって簡単に首を外さないでよ!心臓に悪いんだから!」


なおたん「かえぽは外れないのー?」


かえぽ助手「人間の首はそんなふうに自由に取外し出来ないの!今日のライブ会場でそんなことしたら絶対ダメだからね!周りの人、気絶しちゃうからね!」


なおたん「がってん焼酎漬け!」


かえぽ助手「それを言うなら『承知の助』でしょ!あ、なおたん、せっかく外に出るんだから髪型なおしてあげるね♪。。ちょいちょいちょいっと!。。はい!今日はお団子頭にしてみました!」


なおたん「うひょー!おだんご、おだんごー♪。。ポロン!あ!首、取れちゃった!」


かえぽ助手「もー。。簡単に取れちゃうのねえ。。博士、なおたんの首、取れない様にして下さいよ!」


ぽん博士「もうライブまで時間が無いから、とりあえず首にガムテープでも貼っておいてくれ!よし!先に行ってるぞ!」


かえぽ助手「ガムテープって。。あの人、本当に天才博士なのかなあ?」


そしてここはとあるアイドルのライブ会場。


ぽん博士「おー!かえぽ君、ここだ~!。。今ステージにいる3人が今回メジャーデビューしたばかりの『ウニッコ』だ!真ん中のコがリーダーのナオちゃん、『昭和ギャグの歌姫』と呼ばれておる。」


かえぽ助手「あれ!? なおたん にそっくりですね!?」


ぽん博士「実は なおたん のモデルになっているのは、あのナオちゃんというコなのだ!チョコンとしてカワイイからねえ♪」


なおたん「あー!じゃあ、あの人も目からビーム出るの!?」


かえぽ助手「なおたん、どの人からも目からビームは出ないのよ。」


ぽん博士「それから右のコはメグちゃんだ。みんなからは『ぽちゃん』と呼ばれておる。なんでもライブ中や休憩中によくボトルの水なんかを「ぽちゃーん!」とこぼしてしまうからだそうだ。」


かえぽ助手「ドジっ子なんですねw」


なおたん「ぽんちゃー?博士とおんなじー!」


ぽん博士「『ぽんちゃ』では無い!『ぽちゃん』だ!。。それから私も『ぽんちゃ』ではなく、『ぽん博士』だってのに!」


なおたん「わかりましたー!ぽんちゃ!」


ぽん博士「全くわかってくれないなあ、、まあよい。それと、メグちゃんは去年『ろくろ使い』と呼ばれていたのはここだけの秘密だ!」


なおたん「ろくろー!」


ぽん博士「わわわ!なおたん、しー!」


なおたん「お口にチャック・ウィルソン!」


ぽん博士「そして左のコがカエデちゃんだ。いつもはクールな雰囲気なのだが、ライブ中に彼女に微笑まれると、誰もがハートを撃ち抜かれてしまうので『スナイパーカエデ』と呼ばれておる。私も撃ち抜かれた一人だ!」


かえぽ助手「危険人物なんですねw」


ぽん博士「いや、噂によると危険人物なのはメグちゃんのほうらしい。」


かえぽ助手「しかし、博士ずいぶん詳しいですねえ!その情報も実験と関係あるんですか?」


ぽん博士「いや全部娘から聞いてなあ。」


かえぽ助手「娘!?」


ぽん博士「あ!いやいや、コホン!。。お!今歌っている曲が新曲の『アイナメばかり釣らないで』だ!ファンの間では略して『アイばか』と呼ばれておる!」


かえぽ助手「『アイばか』ですか~!なんか楽しい曲ですね!。。あれ?右側のメグちゃんってコがこっちに大きく手を振ってますよ!?」


ぽん博士「あ!シマッタ!見つかっちゃった!!」


かえぽ助手「え?どういうことですか!?」


ぽん博士「実はあのコは私の娘なんだよ〜!今日6月3日は娘の誕生日なもんだから、どうしても見たくてなあ~!あっはっはっは(笑)」


かえぽ助手「ええー!?博士の娘さん!?ええ?もしかして今日は実験とは全然関係無かったんですかー!?。。もー!。。アイばかじゃなくて親バカ!!」


なおたん「\ざんねーん!/」


-END-

ウニッコ初登場の回です!

(Nau)

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