【第85話】早起き野球
なおたん「ポンキー、今日はイイ天気だねー♪、、あのねー、ポンキー!今週はお休みがいっぱいあるんだって!『ゴールデン・ウィー・ヒック』って言うんだってー!!、、なんか酔っぱらった人みたいで楽しいねー♪」
ポンキー「ワン♪」
なおたん「だけど、ぽんちゃもかえぽもケーキ屋のお姉さんもお仕事してたよねー!お休みしないんだねー!お仕事ヘンタイなんだねー♪」
ポンキー「ワンワン♪」
『大変』を『変態』と覚えているなおたんはポンキーの散歩のために土手の上を歩いていた。
土手の下のグラウンドには、とある草野球チームが練習をしていた。
そのとき、なおたんの足下にボールが転がってきた。
転がってきたボールをくわえるポンキー。
なおたん「ねー、ねー、ポンキー、このボールはあのおじさんたちのだから、返さないとなんだよー!、、なんでポンキーはボール好きなのー?、、ボールってボールの味しかしないよー!?。。食べても美味しくないよー!、、あ!ボール返さなきゃー!!」
A「あー!すいませーん!投げてもらってイイですかー!?」
B「いやいや、無理だろー!あんな女の子じゃ、ここまで投げれないよー!、、取りに行ってこいよー!!」
なおたん「はーい♪、、そこに投げればイイんだねー!、、いっくよー!、、やっ!!」
しゅぱーーーん!!
バシィッッ!!
A「いてーっ!、、うっわ!ノーバウンドできた!!、、グローブしてたのに手がジンジンするっ!!」
B「え!?、、なんだ今の!?、、すげえスピード!!。。このボール、間違いなくあの子が投げたんだよな!?」
A「先輩!あの子、うちのピッチャーよりも何倍も速い球投げてきましたね!。。あ!そうだっ!!。。」
なおたん「お灸の練習してたんだねー♪頑張ってねー!、、じゃねー!ばいならー♪」
A「あああ!ちょ、ちょっと待ってー!!、、てか、お灸じゃなくて野球だからっ!!」
なおたん「はいはーい♪なんざんしょー♪」
A「君ー、この辺りに住んでるの?、、ねね、良かったらうちのチームで野球やってみない!?」
なおたん「あー!私は『黄身』とか『白身』とかじゃなくて、『なおたん』って言うんだよー♪。。うーんとねー、私は来るものコバンザメなんだけどー、何かやるときは、ぽんちゃとかえぽに聞いてからじゃないとダメなんだよー!。。この前ねー、勝手にニャンコ拾ってきたら、かえぽに怒られちゃったんだよー!かえぽ、ココにシワよせて、『ふんがー!』って怒るんだよー!、、だけどねー、カッコイイお兄さんの前ではニコニコして全然違う人になるんだよー♪あはははー♪」
A「え、えーと、、よくわからないけど、、とにかくお家の方の許可を取らないとダメってことなんだねー。。そうかー、、いやー、さっきあんなにスゴイ球を投げてきたからビックリしちゃって!、、それでうちのチームで一緒に練習してもらえたらイイなあって思ったんだよー!!」
なおたん「うんとねー、でもねー、ちょっとの時間ならお手伝いしてもイイよー!ねー、ポンキー♪」
ポンキー「ワン♪」
A「わ!本当!?じゃあ、監督に話してくるよ!!。。打撃練習のときのピッチャーなんかやってもらえたら最高だなー!!」
B「あいつ、強引にあの女の子引っ張ってきたなー!。。さては好みだなー!?」

監督「いやー、なおたんちゃん、助かったよー!。。いつもオッサンしか居ないから、今日はスゴイ楽しく練習出来たよ!ありがとねー!!。。これねー、少ないけどお礼だよ!なんか好きなものでも食べて!!」
なおたん「わー!お金なんてもらえないよー!!、、じゃあじゃあ、代わりにこれが欲しいなー♪」
監督「え?こんなのでイイの!?、、なんか申し訳ないなー!。。じゃあ、綺麗なの持って行きなよ!!。。なおたんちゃん、また遊びにきてなー!!」
なおたん「はーい♪ありがとねぎねぎー♪。。よーし、ポンキー、帰るよー♪」
ポンキー「ワンワン♪」

ぽん博士の研究所。なおたんの帰りを待つ、かえぽ助手。
かえぽ助手「なおたん、遅いですねえ。。」
ぽん博士「まあ~、大丈夫だとは思うが。。だけど、なおたんが散歩からなかなか帰ってこないときは、必ずと言ってイイほど、誰かしらと関わってくるんだよなー。。」
なおたん「ただいまねぎねぎー♪」
かえぽ助手「あ!帰ってきた!。。なおたん、遅かったわねー。。あれ?何その紙袋ー!?」
なおたん「あのねー、おじさんたちのお灸のお手伝いしたら、これもらえたんだよー♪。。ほらー、ポンキー、新しいのもらえたよー!お庭で遊ぼうねー♪」
ポンキー「ワン♪」
ぽん博士「『おじさんたちのお灸の手伝いでお礼にボールをもらった』って、、サッパリ状況が想像出来んのだが!?」
なおたん「あのねー、土手の下のグラウンドでお灸選手がたくさん居たんだよー♪」
かえぽ助手「お灸選手って何よ!?」
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