【第6話】なおたんのお掃除
ここはとあるロボット研究所。科学技術の世界的権威『ぽん博士』は人工知能搭載ロボット『なおたん』に日々いろいろな実験を行っていた。
ぽん博士「かえぽ君、今日は なおたん に部屋の掃除をしてもらおうと思うんだ。かえぽ君はそれをサポートしてくれないか。いろいろ検証してみたいので、私の部屋をほどほどに散らかしておいたのでヨロシク!」
かえぽ助手「掃除。。ですか?。。博士の部屋は昔から散らかっているじゃないですか!本当に実験なんですか!?」
ぽん博士「本当に本当だ!私の部屋のもともとの散らかり方と実験のための散らかり方は散らかり方が違うのだ!」
かえぽ助手「なんか解るような解らないような。。あの~、博士、ちょっと聞きたいんですが、たしか なおたん には『嘘発見器』みたいな機能があるんでしたよね。」
ぽん博士「ん!?。。ああ!そうだ! なおたん は相手の声を聴くだけで、その人が嘘をついているかどうかを判断することが出来る!嘘をついている可能性が高いときは、なおたん の目が点滅する様になっておる!」
かえぽ助手「さっき博士が喋っていたとき、 なおたん の目がものすごい早さで点滅していましたけど!」
なおたん「ぽんちゃ、嘘ついてるー!」
ぽん博士「あわわわ!こ、こら!。。な、なおたんは調整が必要だなあ。。あっはっはっはっ!(笑)」
かえぽ助手「やっぱり!。。ただ、博士が自分で部屋の掃除をするのが面倒だけなんじゃないんですか?」
ぽん博士「じ、実験だと言っているではないか!まあ、とにかく頼んだぞ!。。それと、なおたん!私はぽんちゃではなくて、ぽん博士だ!」
なおたん「わかりました!ぽんちゃ!」
そして、博士の部屋に入る、 なおたん と かえぽ助手。
かえぽ助手「わ〜。。本当に散らかっているわねー!」
なおたん「おおばらこくたい!」
かえぽ助手「それ、新潟の人じゃないと意味がわからないわよ。誰からそんな言葉覚えてきたのよ?。。ハッ!もしかして私かしら!?」
なおたん「お掃除♪ お掃除ー♪」
かえぽ助手「あ!なおたん、ちょっと待って!なおたんの髪の毛長くてジャマになっちゃうから縛ってあげるね。」
なおたん「ツインテにしてー!ついんて!ついんて!」
かえぽ助手「ツインテールのこと?よく、そんなの知っていたわねえ。。はい!オッケーよ!」
なおたん「うひょひょ~!嬉しい~♪クルクルー!クルクルー!」(嬉しくて首を回している)
かえぽ助手「なおたん、首回してないで早く片付けて!そもそも人間の首はそんなふうに一回転しないんだから、絶対に人前でやっちゃダメよ!」
なおたん「くるくるー!はーい。よーし!片付けー!片付けー!。。よいしょっ!ドカン!。。かえぽー!テレビおっきくて、ゴミ箱に入らない!」
かえぽ助手「わわわ!テレビはゴミじゃないからっ!!なおたん、ここは私がやるから、向こうの本棚を綺麗にしてくれる?」
なおたん「了解ねぎねぎ!。。えーと、どうしたら綺麗になるのかなあ?。。えーと、あ!そうか!水で洗えばイイのか!えーと、なにか水が出るもの無いかなあ?キョロキョロ。。あ!これかな!」
かえぽ助手「なおたーん、そっちはど。。あれ?なんで消火器持っているのかなー?。。ま、まさか!ちょっとまっ。。」
なおたん「それー!プシューーー!!」
かえぽ助手「きゃああ!なななおたん、何してるの~!ちょっと~!こっち向けないでええ!きゃああ~!!」
なおたん「ぷしゅー!。。あれー?水じゃないねえ?。。あはは!でも楽し~!ぷしゅー!」
ぽん博士「ガチャ!どれどれ!なおたんはどんな様子かねー!?。。あれ?どうしたんだね?かえぽ君。全身真っ白けになって!?」
かえぽ助手「あ!博士~!見ての通りメチャメチャですよ~!もー!昨日美容室行ってきたばかりなのに~!」
ぽん博士「あっはっはっ(笑)そうか!ちょっと今回は難しかったかねえ。しかし、今回の実験が上手くいったら、かえぽ君にも特別ボーナスを支給しようと考えているから、頑張ってくれ!」
かえぽ助手「なおたんの目、点滅してますけど!」
なおたん「ボーナスは、無ス!」
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