【第4話】夢見る なおたん
ここはとある研究所。科学技術の世界的権威『ぽん博士』は人工知能搭載ロボット『なおたん』に日々、いろいろな実験を行っていた。
ある日の朝。いつも通り研究所に出所してきた、かえぽ助手。
かえぽ助手「あれ?ぽん博士、なおたんの姿が見えないんですが。。」
ぽん博士「おや?そうだなあ。。まだ寝ているのかも知れん。かえぽ君、すまんが なおたん を起こしてきてくれないか。」
かえぽ助手「ええ?ロボットなのに寝坊するんですか!?」
ぽん博士「そこが なおたん が限りなく人間に近いと言われる所以なのだよ!たまに寝坊するようにプログラムしてあるのだ!わっはっはw」
かえぽ助手「毎回思うんだけど、それって必要な機能なのかなあ。。」
かえぽ助手は首をかしげてぶつぶつ言いながら、なおたんの部屋に向かった。なおたんはベッドでスヤスヤ眠っていた。
かえぽ助手「なんか気持ち良さそうに寝ているなあ。ちゃんとパジャマ着ているし。。コホン!なおたんー!起きる時間ですよー!」
なおたん(寝言で)「むにゃむにゃ。。うーん。。もう食べれないよお。。」
かえぽ助手「なおたん? え? 夢見ているの? ロボットなのに!?」
なおたん「うーん。。熊さんにも、アイス食べさせてよー。。むにゃむにゃ。。」
かえぽ助手「いったいどんな夢見てんのよ!?。。ほら、なおたん!起きなさいってば!」
なおたん「うーん。。(目を覚まして)あー!かえぽー!熊さんにもアイスあげてー!!」
かえぽ助手「何寝ぼけてんのよ!ほら、メカのチェックの時間よ!起きて着替えなさい!」
なおたん「恥ずかしいから、あっち向いててー。」
かえぽ助手「女同士で何恥ずかしがってるのよ。。(そもそも なおたん は男とか女とか区別出来るのかなあ)」
かえぽ助手「えー、なおたん、質問です。私は女でしょうか、男でしょうか?」
なおたん「えーと、えーと、、『まりもっこり』!」
かえぽ助手「そんな性別無いわよ!まったく!どこからそんなの覚えてくるんだか。」
そして3人は研究室に集まった。
ぽん博士「おお~起きてきたか。おはよう!なおたん!」
なおたん「おはようございます!ぽんちゃ!」
ぽん博士「だからっ!ぽんちゃではなくて、ぽん博士だってば!」
なおたん「わかりました!ぽんちゃ!」
ぽん博士「どうしても『博士』って呼ばんなあ。。まあよい。さて、かえぽ君、今回は なおたん の動力システムを大幅に改良してみたんだ!これが成功すれば、なおたん はバッテリーも燃料も不要の無限エネルギーで動くことが出来るのだ!!」
かえぽ助手「素晴らしい発明ですね!さすがは ぽん博士!」
なおたん「かーえーぽ~。。」
かえぽ助手「うん?どうしたの?なおたん。」
なおたん「背中のネジ巻いてー。。」
かえぽ助手「ゼンマイ式かいっっ!!」
-END-