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ロボットなおたん  作者: Nau
146/150

【第152話】邪魔しないーでよ!

研究所にて。

正確さが要求される作業のため、呼吸を整えてから慎重にピンセットを扱うかえぽ助手。その隣にはそんなかえぽ助手の状況は全く関係なく楽しそ~にお喋りをする女子型ロボット。


なおたん「かえぽ、手が震えております!ぷるぷるしております!ほっぺもぷるぷるしております!しかーし!かえぽにはボリューム不足のため、いかなる場合もぷるぷるしない場所もありまーす!\ざんねーん/うひょー♪」


かえぽ助手「だーっ!!、、なーおたん!どーしていつも一番忙しいタイミングで邪魔するかなー?」


なおたん「私、かえぽの邪魔したこと一度も無いよー♪」


かえぽ助手「いつも私の仕事の邪魔ばかりしてるじゃないのよー!!」


なおたん「これは邪魔じゃなくて、かえぽがお仕事で疲れた脳をラリックスさせるためにやっているんだよー!もやし効果だよー♪」


かえぽ助手「それを言うなら『リラックス』だし『癒し』でしょ、、逆に疲れるんだけど。。」


なおたん「うひー!それはきっと疲れすぎてるんだねー!、、ゆっくり温泉に入ってグツグツ煮込んだほうがイイねー♪」


かえぽ助手「私は煮物かいっ!!、、とにかくっ!お仕事しているんだから、邪魔しないようにしてよ!!」


なおたん「私、かえぽの邪魔したこと一度も無いよー♪」


かえぽ助手「話を戻すなーーーっ!!」



かえぽに怒られても平気な顔でポンキーの散歩に出かけるなおたん。


なおたん「かえぽとお話しすると楽しいねー♪、、だけど、ずーっと喋っていると『邪魔だー』って怒られるねー!なんでだろねー?お腹空くのかなー?」


ポンキー「ワン♪」


なおたん「ねーねー、今日はぽっぽ焼き、おみやげで買っていこーかー?」


ポンキー「ワンワン♪」


なおたんとポンキーはいつもの散歩コースを少し外れ、ナタリーの祖母が運営するたい焼き屋『米と雪』に寄ってみることにした。最近はたい焼きだけではなく、ぽっぽ焼きの販売も始めたらしい。


なおたん「おばちゃーん!ぽっぽ焼きくーださーい♪」


サチコ※ 「おやー!なおたんちゃん!、、久しぶりらねー!、、ポンキーの散歩らかね?えらいね~!!」

 ※ナタリーの祖母。(【第124話】クリームソーダLOVEを参照)


なおたん「あのねー!毎日ポンキーと一緒にペトロールしているんだよー♪」


サチコ「あははは!それを言うなら『パトロール』らろがね!、、相変わらずおもっしぇコらねえ!!」


なおたん「あー!そうそう!パトってるんだよー♪ あ!おばちゃん、この前、たい焼きありがとー♡私とナタっちとポムちゃとてんちょで食べたよー!とってもデリシャスおいちーだったよー♪」


サチコ「なーにさー!どういたしましてー!、、喜んでくれて嬉~してば!、、あ!ぽっぽ焼きは10本入りのでいんろかねえ?」


なおたん「うん!10本入りのくーださい!。。ねー、ねー、おばちゃーん。。」


サチコ「んー?どーしたてー?」


なおたん「あのねー!かえぽがお仕事中こーんな顔(眉間にシワをよせて)しているからねー、楽しくなってもらおうと思ってねー、話しかけたらねー、『邪魔だー』って言われちゃうんだよー!、、私邪魔してないのにねー、ヘンだよねー♪」


サチコ「そーいんかね~!、、なおたんちゃん優しいんらねえ!。。きっと、かえぽさん、難しい仕事してるんだわねえ。。んー、、そらねー、、かえぽさん本当はなおたんちゃんと喋ったり遊んだりしたいんだて!、、だから少しでも早く仕事を終わらせて、なおたんちゃんと自由な時間を過ごしたいって思ってんでねーろかねえ。。かえぽさんがとーっても忙しげらったら、そーっとしておいてあげたほうが喜ばれるかもしんねよ~!」


なおたん「ふーん。そうなのかー♪ おばちゃーん!ありがとー♪ 流石だねー!やっぱり『らすぼす』だねー♪」


サチコ「あははは!なん~らね?『らすぼす』って!?」


なおたん「あのねー!おばちゃんはかえぽとかぽんちゃよりもずっとずっと先輩でしょー!じんせーの大先輩のことを『らすぼす』って言うんだってー!、、ナタっちから教えてもらったんだよー♪」


サチコ「あの子もヘンなこと知ってんらねえ!。。あ!そういえば、ナタリー、今日は店の手伝いするって言ってたてに、まーだ来ね!。。まーた、どっかでマンガの立ち読みとかしてんらな~!!」



サチコの想像通り、本屋で立ち読みをしていたナタリー。


ナタリー「アー!シマッタ!!、、モウコンナ時間!、、ウチノラスボスに怒ラレル~!!」



サチコ「はーい!お待たせしました~!ぽっぽ焼き10本らね! 1本おまけしといたっけね!、、なおたんちゃん、また来てね!!」


なおたん「わあー♪ さんきゅだよー!おばちゃーん♡また来るねー♪ ポンキー!お家で食べようねー♪」


ポンキー「ワンワン♪」



なおたん「ただいまねぎねぎー♪」


研究所に帰ってきたなおたんとポンキー。ニコニコしながらポンキーと一緒にぽっぽ焼きを食べ始める。その様子を見つけるぽん博士。


ぽん博士「お!なおたん、美味そうなの食べてるなあ!」


なおたん「ぽんちゃにもあげるねー♪」


ぽん博士「ありがと~!いやー!催促したみたいで悪いねえ!」


なおたん「ぽんちゃには特別にポンキーの歯型が付いたのをあげるねー♪」


ぽん博士「普通のをくれよ!!」



なおたん「ぽっぽ焼き、フニンフニンと揺れております!美味しそうな柔らかぽっぽ焼きがフニンフニンと揺れておりまーす♪」


かえぽ助手「あら?なおたん、イイもの手に持ってるわね~!!」


なおたん「ご存知かえぽの大好物のぽっぽ焼きだよー!、、ホントは一緒に食べたいんだけど、お仕事の邪魔するとイケナイから、向こうで私とポンキーだけで食べてくるねー♪」


かえぽ助手「え?、、あ!ちょっと!、、それとこれとはべ、、」


なおたん「かえぽ、お仕事中だもんねー!邪魔しちゃダメだよねー!、、ねーねー、ポンキー!まだあったかくて美味しいねー♪ お庭で食べよーかー?ゴーゴーポンキーぽっぽっぽー♪」


ポンキー「ワンワン♪」


かえぽ助手「ちょっとー!待ってったらっ!!、、ぽっぽ焼き。。なおたーん!、、なおたんてばっ!、、、

邪魔していってよーーーっ!!!」



-END-

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