【第150話】スーパーコンピュータ
10月半ば。研究所。
定期的に発行される科学技術の専門誌に目を通すかえぽ助手。トップページにはこんな記事が載っていた。
『米・オリラーブ科学研究所が開発のスーパーコンピュータ〈Sunshine〉、5年振りに世界最速の記録を更新。』
かえぽ助手「今まで1位だったC国のスーパーコンピュータの10倍の速さの計算能力と言ってますからかなりの差をつけましたね。」
ぽん博士「『オリラーブ科学研究所』※はプロジェクトのリーダーが天使四貴男君だったな。彼ならいつかはやってくれると思っていたよ!」
※以下『オリラブ科研』
かえぽ助手「博士は天使四博士をご存知なんですか?」
ぽん博士「知ってるも何も天使四君にスーパーコンピュータの基礎理論を教えたのは私だからな。」
かえぽ助手「ええ!?そうだったんですかっ!?」
なおたん「ぽんちゃ、えろいんだねー♪」
ぽん博士「『えらい』の意味で言ってるのかね?、、そもそも私はえらくもなんともないがな。。それとなー、、なおたん、、もう2ペタ回くらい言ってるが、私は『ぽんちゃ』ではぬわいっ!ぽん博士でしっ!!」
かえぽ助手「でし。。」

そしてここは、アメリカ。オリラーブ科学研究所。
オリラブ科研・研究員「博士!おめでとうございます!ついに世界トップのスーパーコンピュータの誕生ですねっ!!」
天使四博士「ありがとう。だけどこれは私一人の力ではなくてチーム全員の努力の結果だよ。前回の『Kiss』のときもそうだったが、みんな今まで本当に頑張ってくれたね。5年間もよく諦めずに続けてきてくれた!」
オリラブ科研・研究員「博士も本当にお疲れ様でした!!」
天使四博士「ああ。とりあえずこれで私もようやくスタート地点に立つことが出来たよ。」
オリラブ科研・研究員「え!?。。今回がゴールではなくて、スタート地点なんですか、、!?」
天使四博士「今まで君たちには黙っていたことがあったんだが、この機会に話しておきたいことがあるんだ。」

なおたん「♪ららら かえーッポンキー!前ーっばっ♪」
ポンキー「ワンワン♪」
なおたん「♪あやしく、ひかーる、前ーっばっ♪」
ポンキー「ワンワン♪」
かえぽ助手「それ何の歌なのよ!?、、無理やり私の名前を入れておかしな歌を唄うのはやめなさいよっ!」
なおたん「あらまー!せっかく『かえポイント』アップな歌だったのにねー!怒られちゃったねー!仕方ないねー、ポンキー、かえぽにごめんちゃいしなちゃーい♪」
ポンキー「クーン♪」
かえぽ助手「あなたに言ってるんですっ!!」
なおたん「あらまー♪」

天使四博士「世間に公表されたコンピュータの中では私たちの Sunshine が世界最速のコンピュータとなった訳なんだが、、実は、、 本当に世界最速のコンピュータは別にあるんだ!!」
オリラブ科研・研究員「ええっ!?」
天使四博士「日本に居る『ある方』が作ったコンピュータはこんなもんじゃないんだ。。そのコンピュータの演算能力はこの Sunshine の2000倍以上はあるのだ。。」
オリラブ科研・研究員「に!!、、2000倍ーっ!?」
天使四博士「驚くのはそれだけじゃない。通常の我々の感覚で考えれば、それだけの能力を持ったコンピュータなのだから体積は相当の大きさになるのだと思うのだが、そのコンピュータは子供の頭の中に収まってしまうくらいの大きさしかないんだ!」
オリラブ科研・研究員「えええ!?、、なんですって!?、、考えられない。。」
天使四博士「あのコンピュータの本当の能力が公の場に知られたら、世界中の人が驚愕すると思うよ。だけど、あの方はなぜかどこの機関にも公表しないと決めたんだ。私たちにも公表するのは避けてくれと。。そんな素晴らしいものを作ったんだから当然私たちはあの方の考えには反対したよ。。だけどあの方は『これでいいんだよ。なぜかって?それはまだ教えられないよ。あははは!』と言って結局最後まで教えてくれなかったんだよ。」
オリラブ科研・研究員「よくわからない方ですねえ。。しかし、 Sunshine のはるか上を行くコンピュータを作ってしまうとは。。天才なんてもんじゃないですね、、!!」
天使四博士「そうだな。天才を通り越してもう\へんたーい!/だな!!」

ぽん博士「ふぇっくしっ!!。。あー、、だいぶ涼しくなってきたなあ。。」
なおたん「風邪引き『くしゃぽんちゃ』だねー♪」
ぽん博士「『くしゃぽんちゃ』ってなんじゃー!!」

天使四博士「私の本当の目標はあの方のコンピュータを上回るコンピュータを作ることなんだ。本当の世界最速のスーパーコンピュータを作りたいんだよ!!」
オリラブ科研・研究員「また新しいプロジェクトの発足ですね!!」
天使四博士「今回はかなり長くなるかも知れんぞ!!」
オリラブ科研・研究員「ついていきますっ!!」

なおたん「ひちろく、非常に、ひちひち、ひじゅーく、ひっちはいく、ご自由にー、、」
かえぽ助手「どうしても七の段はスラスラ言えないのねー。。」
ぽん博士「今の九九だったのか!?」

再びオリラーブ科学研究所。
自室に戻り、日本に居るある人物のことを考える天使四貴男博士。
天使四博士「もしもあなたのコンピュータを超えるコンピュータを完成させることが出来たら、ご褒美としてそのコンピュータを世間に公表しなかった訳を教えて下さいね。。それにしても。。」

なおたん「♪くっくっくっくー くっくっくっくー はちじゅいーち~~~♪ 。。ふぃにーっしゅ!ぱーふぇくちー♪ いえいっ♪」
ぽん博士「普通に言えんのかいっ!?」

天使四博士は机の上に飾ってある写真に目を移した。そこには三人の科学者が写っていた。一人は天使四博士本人。隣にコニー博士。そしてもう一人は。。
天使四博士「いくらあなたと私やコニー君が世間に黙っていたとしても、それだけすごい計算能力があるコンピュータを内蔵したロボットであれば自然と世界中に知れ渡っても良さそうな気がするのですが。。私にはそのことのほうが不思議ですよ。。ぽん博士!」
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