【第147話】Rainbow満点!
9月初旬。研究所。
なおたん「お日様隠れたまんまだねー♪」
ぽん博士「天気予報では午後から晴れるみたいだぞ。それにしても涼しくなってきたなあ。秋はすぐそこだな!」
なおたん「秋5分前くらい?」
ぽん博士「近すぎるわっ!、、さすがにそんな早くは来ない!」

午後になり天気は雨から曇りに変わった。
なおたん「雨やんだからポンキーの散歩に行ってくるねー♪」
かえぽ助手「またすぐ降ってくるかもしれないわよ!雨具着ていったらー!?」
なおたん「れんこーとならもう着てるよー♪」
かえぽ助手「れんこーとじゃなくてレインコートだからね!」
なおたん「そーそー!そーとも言うー♪」
かえぽ助手「れんこーととは言いません!!」
なおたん「だけどこれ、ホントは『ぽんちゃ』って言うんでしょー!知ってるよー♪ ねー、ねー、ぽんちゃー!ぽんちゃとぽんちゃ一緒でややこしーねー!ややこし村だねー♪ 牛の角突きだねー♪」
ぽん博士「どぅわからぁー!ぽんちゃではないっ!ぽん博士だってのに!、、それとそれもぽんちゃじゃなくて、ポンチョだ!、、ややこしいとこなんてどこにもないのだっ!!」
なおたん「おっけー!ぽんちょー♪」
ぽん博士「ぽんちょではないっ!ぽんちゃだっっ!!」
かえぽ助手「ぽんちゃでイイんですか?」
ぽん博士「あ!、、しまった!そうじゃなくて。。」
なおたん「ぽんちゃ、ややこし~人だねー♪」
ぽん博士「ややこしくさせとるのはお前じゃーっ!!」
なおたん「いってきマンゴー!ぷりーんっ♪」
かえぽ助手「なおたーん!、、あ、もう姿が見えなくなった。。も~!またお絵描きしたまま片付けないで出かけちゃうし!!。。あれ?これ一昨年にプレゼントした色鉛筆※ か。。こんなにちっちゃくなるまで使ってくれてんのね。。」
※【第9話】なおたんの誕生日、そして。。!?を参照
かえぽ助手「博士!ちょっとお昼休みに文房具店に行ってきますね!!」

いつもの散歩コースをポンキーを連れて歩くなおたん。
最初天気は良かったのだが、突然上空に雨雲が現れ空が暗くなる。そして降り出す大雨。
なおたん「あー!雨がスーパーフリンギャーになっちゃったねー♪ ポンキー隊員!あそこに逃げるでありまーす♪」
ポンキー「ワンワン♪」
とある酒屋の前の屋根の下に逃げ込むなおたんとポンキー。
酒屋は今日は休日だったらしく、シャッターは閉まっていた。
「なーおたん♡」
少し離れた場所からなおたんを呼ぶ声がした。覚えのある女性の声だった。
なおたん「あれー?私を呼ぶのはだ~れ?、、(クルリ)あー!カエちゃんだー♡こんばんうにうにー♪」
声の主はウニッコのカエデだった。買物をしてきたらしく左手に袋を下げていた。
カエデ「こんばんうにうにー!、、なおたん、ポンキーの散歩中なの?」
なおたん「そうなんだよー♪ 雨が『だーっ』て降ってきちゃったから、ポンキーが『イタター!』ってなっちゃうからアマヤドカリたーいむなんだよー♪、、カエちゃんもお散歩してたのー?」
カエデ「うん!今日は久しぶりにオフだったから、買物のついでにチョットお散歩♡、、そしたら急に雨が強くなってきちゃったから私もここで雨宿りしてたんだよー!!」
なおたん「さっきは晴れてたのにねー!また雨がお戻りなされたねー!お天気はキマグレンダイザーだねー♪」
カエデ「そうだよねー!だけどこういったゲリラ豪雨みたいな感じの雨はすぐ止むと思うんだけどなー!!」
なおたん「ゴリラ豆腐?」
カエデ「待ってる間、コーヒーでも飲もうかなー。なおたん、コーヒー飲める?ごちそうしてあげるよ!!」
なおたん「飲めるよー♪ コーヒー大好きだよー!、、あーっ!だけど私はイイよー!カエちゃんの分だけ買いなよー!お金がモッタイナイよー♪」
カエデ「あはは!ロボットが遠慮するんじゃないの!、、あ!むしろロボットだからこそ遠慮するように出来てるのかなー?。。とにかく!なおたんも一緒に飲んでくれたほうが私も嬉しいんだよっ!。。なおたん、何が飲みたいー!?」
なおたん「カエちゃん優しいんだねー♪ じゃーねー、じゃーねー、カエちゃんとおんなじのがイイー♪」
カエデ「私におまかせでイイの?、、えーとねー、、最近私これにハマってるんだー、、『自販機専用缶コーヒー・レインボーMANTEN』のご当地限定ブレンド!。。この自販機のルーレットが楽しいんだよー♪ 最後に点数が表示されるんだけどね、これが100点満点だともう1本タダで貰えるんだよー♪」
なおたん「わー!スッゴイんだねー♪ 私、カエちゃんが当たるようにお祈りするねー♪、、ついったーやりすぎったーねぶそくっだーくれくれたこっらー。。(ry」
カエデ「それどういうおまじないなの??。。あはは!よし、当たれ!えいっ!!」
ぽち! ピピピピピピピピ。。
チャチャーーーン♪
カエデ「あーーーっ!当たったーーーーー!!、、なおたん!当たったよー!ラッキーーー♪」
なおたん「♪カエーデさん、お・お・あ・た・り~~~♪」
カエデ「はい、じゃあ、これはなおたんのコーヒーだからね!はい、どうぞ!!」
なおたん「あー!こっちの当たったのはカエちゃんが飲んでー!、、私は先に買ったのでイイよー♪」
カエデ「えー?どっちもおんなじのなんだよー!」
なおたん「ううん!違うんだよー♪ こっちの当たりのほうはラッキーがたくさん詰まっているんだよー♪ 私は毎日ラッキーでハッピーだから、この当たりのはカエちゃんが飲んでイイんだよー♪」
カエデ「そっかー!なおたんはプラス思考でイイねー!、、じゃあこっちのラッキーなほうをもらうね!なおたん、ありがとう♡」
なおたん「カエちゃん、きっとこれからラッキーなことが起こるよー!ヨカッタねー♪」
カエデ「あはは!これが当たった時点でラッキー終わっちゃったみたいだけどねー!!」

カエデ「あ!雨あがったかな!?」
なおたん「わー♪ カエちゃーん!虹だよー!虹さんの登場だよー!じゃじゃーん♪ 綺麗だねー♪」
カエデ「ホントだー!綺麗だねー!!。。あ!なおたん!虹は英語で『レインボー』て言うんだよ!さっき飲んだコーヒーとおんなじ名前だね!!」
なおたん「ふーん。そうなのかー♪ 虹も『れいん棒』って言うのかー♪」

カエデと別れ、研究所に帰ってきたなおたんとポンキー。
ポンキー「ワンワン♪」
なおたん「ただいまねぎねぎー♪」
ぽん博士「はいよー。おかえりー!」
かえぽ助手「なおたん、おかえりー!」
なおたん「あのねー、あのねー!今日ねー、ウニッコのカエちゃんに会ったんだよー♪。。じ~~~!!」
かえぽ助手「ん?どうしたの?、、私の顔になんか付いてる??」
なおたん「カエちゃんもかえぽとおんなじ前歯族なのかなー?、、だったらミス・前歯族グランプリけってーい!だねー♪ かえぽもせめて予選くらいは通るようにガンバルンバだねー♪」
かえぽ助手「そんな大会はありません!、、てか、そんな部族は居ないんだってばっ!!」
なおたん「ふーん。そうなのかー♪。。カエちゃん前歯チョコンと出ているのが可愛いんだねー♪ かえぽも若かりし頃はもう少しどうにかこうにかだったのかもしれないねー♪」
かえぽ助手「『どうにかこうにか』ってなによそれ??、、あ!ねぇなおたん!10日は誕生日だったでしょ!、、はい!プレゼントだよ♡」
なおたん「うひょー♪ 新しい『えろいん。。』」
かえぽ助手「『いんぴつ』じゃなくて、『えんぴつ』!色鉛筆よ!、、前にあげたのがスゴイちっちゃくなっていたからね。。なおたん、本当に絵を描くのが好きなんだねー!!」
なおたん「かえぽー!かえぽー!ありがちゅー♡お礼にちゅ!してあげるー♪ ちゅちゅちゅー♡」
かえぽ助手「わわわわわわー!お礼はイイからーっ!!、、なおたん、大事に使ってくれるのは嬉しいんだけど、ちゃんと片付けもしないとダメだよ!!」
なおたん「わかったでござーる!。。すぐ描きたいのがあるから描いてくるねー♪『いつ描くのー?ヒマでしょー!』あははー♪」

なおたん「出来たー!『れいん棒』描いたんだよー♪」
かえぽ助手「え?もう描けたの?、、早いわねー!、、あれ?これ虹の絵じゃなくて。。」
ぽん博士「缶コーヒーの絵!?」
なおたん「ラッキードリンクなんだよー♪」

その夜。
カエデたちウニッコ・メンバーはマネージャーのクマさんから、人気缶コーヒー『自販機専用缶コーヒー・レインボーMANTENブレンド』の全国CMにウニッコが選ばれたことを聞かされたのでした。

イラスト:まお
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