【第145話】なおふぉーん♪
8月の後半。研究所。
ぽん博士は、なおたんにある改造を施したのであった。
ぽん博士「なおたん!今日からなおたんは電話機能が使えるようになったから、外でなにかあったときはここに電話をしてくるんだぞ!!」
なおたん「わー♪ 電話だー!ケータイだー!嬉しさ大爆発ー♪」
かえぽ助手「なおたんは身体の内部に電話が内蔵されているから、手で機械を持つわけじゃないのよ。だからそれは『ケータイ』って言わないのよ!」
なおたん「ふーん。そうなのかー♪ ねー、ねー、ポンキーはケータイ無いのー?」
かえぽ助手「ポンキーがケータイどうやって操作するのよ?、、てか、手で持てないでしょ!!」

夕方になり、ポンキーの散歩に出かけるなおたん。
なおたん「一歩、二歩、散歩ー♪ 四歩、五歩、散歩ー♪ なーんぼ歩いてーも、さーんーぽ♪ いぇい♪」
ポンキー「ワン♪」
なおたん「ねー、ポンキー!たまには違うコースいってみよっかー♪」
ポンキー「ワンワン♪」
しばらく歩いていると、見たことのある男性2人組を見つける。以前なおたんが練習を手伝ったことがある草野球チームの荒川とその先輩・分水であった。※
営業車と思われる自動車が停めてあり、その脇で話をしていた。
※【第85話】早起き野球を参照。Aは荒川。Bは分水。
なおたん「わー!こんばんねぎねぎー♪ 何してるのー?あー!わかったー!お仕事さぼってんトゲがチクチクなんだねー♪」
荒川「おー!なおたん!こんばんは!、、あははは!違うよー!サボッてたんじゃなくて、車のバッテリーがあがっちゃって、エンジンかかんなくなっちゃたんだよ~!、、先輩けっこうオッチョコチョイなもんだから。。」
分水「2人で一緒にまわってんだから、俺だけのせいにすんなよー!ヒドイ後輩だ!、、お!なおたん!こんばんはー!。。ポンキーの散歩中か!?」
ポンキー「ワン♪」
なおたん「そうなんだよー♪ あのねー、今日は気分寒天してコッチのコースにしたんだよー♪ ねー、ねー、車、動かないのー?そりゃヘンタイだねー!私なにかお手伝いするよー♪」
分水「あー!イイよ!イイよ!俺たちだけでなんとかするよ!、、遅くなったら研究所の人たち心配するだろ?、、気持ちだけでも嬉しいよ!優しいねえ!なおたんは~!!」
なおたん「遠慮しないでイイよー!困ったときは片貝まつり四尺玉花火がドンだよー♪」
分水「え、えーと、、それは『お互い様だよ』ってことを言ったのかな!?」
荒川「先輩もだいぶ『なおたん語』に慣れてきたっすね!!」
なおたん「チョコンと待ってねー! 今、ぽんちゃに電話して聞いてみるねー♪」
なおたんは体内の『電話機能』を作動させた。瞳を左上に向けたまま、しばらく停止する。
ぷるるるー。。 かちゃっ!
(ぽん博士)「もしもしー!どしたー!?」
なおたん「もしもーし!やほー♪」
(かえぽ助手)「早速かけてきましたねえ。」
なおたん「もしもしもー♪、、あー!『も』がひとつ多かったー♪ あははー!もしもーし!あなたはだーれ?うん!知ってるー!ポンチャーマンだよねー!うひょーい♪」
(ぽん博士)「誰が『ポンチャーマン』だっ!、、どうした?なおたん?なんかあったかー!?」
なおたん「あのねー、あのねー!緊急事態なんだよー!、、あー!そうだ!あのねー、今日はポンキーねー、いつもよりいっぱいオシッコしてるんだよー!なんでだろねー?いつもと違う道、散歩りんぎゃーだったからかなー?、、あー!それとねー!公園の近くにおニューのコンビニが出来たんだよー!そこの店員さんねー、かえぽそっくりなんだよー!だけどねー、かえぽよりもおっぱいぼよーn(ry」
(かえぽ助手)「最後の情報いらないわよっ!!」
(ぽん博士)「なおたんやー!緊急事態なんだろっ!早く用件を言わんかーっ!!」
なおたん「あー!そうだったー!あのねー、アラちゃんの先輩の噴水さんがねー、、」
分水「ぶんすいです!噴水じゃなくて、分水!!」
なおたん「噴水じゃなかったー、あのねー、その『ぶんちゃ』がねー、、」
分水「ぶんちゃ!?」
荒川「俺も先輩のこと『ぶんちゃ』って呼んでイイッすか!?」
分水「固く断るっ!!」
なおたん「、、車が動かなくなっちゃったんだってー!困ってしまってワンワンワワン、ワンワンワワンって泣ーいてばかりいるぶんっちゃっちゃーなんだよー!だから助け内藤やす子なんだよー♪」
分水「いやいや泣いてはいないんだけどっ!!」
荒川「『ぶんちゃっちゃー』って可愛いじゃないすかー!先輩、今度から呼び名はそうしましょうよ!!」
分水「絶対イヤだっ!!」
(ぽん博士)「車が動かない?、、原因はなんだかわかるか?」
なおたん「あのねー、『ばってり』があがっちゃったんだってー!、、きんちょして、ぽーってなったんだねー♪」
(ぽん博士)「バッテリーの『あがる』ってのはそういう意味じゃなくて、電気を発生しなくなって効かなくなったということだ!。。なおたん!それであれば私の言う通りにやってみてくれるか!!」
なおたん「おっけーだよー♪ ポンチャーマーン!!」
(ぽん博士)「ポンチャーマンやめいっ!、、よいかね!エンジンルームの中にバッテリーがあるだろー?」
なおたん「えーと、、ぶんちゃー!ばってりってどれー?」
分水「あ!これだよ!この白くて四角いヤツ!!」
(ぽん博士)「まず、なおたんの右手でバッテリーのプラス端子をつまんでくれ!カバーが付いてるほうだ。プラスの表示があるだろ?それから左手でマイナスの端子をつまんでくれ。イイかな?そうしたら、なおたんの体内スイッチで放電モードに切り替えるんだ!!」
なおたん「やったよー♪ びびびってしているよー♪ びびびびびびびびびーーー!!」
(ぽん博士)「よーし!そうしたらエンジンをかけてもらってくれー!!」
なおたん「ぶんちゃー!えんじんぶるんしてー!!」
分水「え?これでかかるの!?、、ちょっと待って!!、、」
カチッ!、、キュキュキュキュキュ!、、ぶおーんっ!!
荒川「スゴイ!!、、かかったー!!」
(ぽん博士)「エンジンかかったみたいだな!なおたん!手を離してイイぞー!よくやったー!!」
なおたん「わー♪ ぶるん作戦ハイセイコーだねー♪ ありがと!ポンチャーマン!!」
分水&荒川「ありがとう!!ポンチャーマーン!!!」
(ぽん博士)「ポンチャーマンではないわーーーーーっ!!!」
電話を切るポンチャーマン(ではない)。
荒川「流石、なおたんだなー!、、こんなことまで出来るんだねー!!」
なおたん「あははー♪ 私なーんにもしてないよー!『ばってり』つまんでただけだよー!、、ぽんちゃのおコゲだよー♪」
分水「それ言うなら『おかげ』だよ!、、いやー!だけど、なおたんが通りかかって助けてくれなかったら、まだここで立ち往生しているとこだったよ~!。。ありがとう!なおたん!、、本当に助かった、、」
そう言いながらなおたんに握手をする分水。ところが。。
分水「いよおあああああああああああああああ!!!」
荒川「も~!なんっすかー!先輩!、、いくら普段女の子と手をつなぐこととか無いからって、興奮しすぎっすよ~~~!!」
なおたん「あ!放電モード解除するの忘れちゃったー♪」
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