【第140話】ファイトー!さんぱーつ!!
6月の後半。ポンキーを散歩中の なおたん。
なおたん「♪雨、雨、降れ、降れ、カータンが~、お絵描き上手で嬉しいな~♪。。ジメットリン、ヘンな歌唄っていたねー!、、ポンキー、カータンって知ってるー?外国の人かなー?」
ポンキー「ワウー?」
なおたん「雨止まないねー!誰が降らしてるんだろうねー?、、私おひさま好きだけど雨の日も好きだよー♪、、このかえぽが買ってくれた『れんこーと』可愛いでしょー!。。私いつも着たいんだけど、かえぽが『晴れた日に着ていたらヘンだよー!』って言うんだよー!、、なんでだろねー?、、今日は雨フリャーだから、れんこーと着れてウレPデーなんだよー♪。。♪あ、ぴっちぴっちしゃぶしゃぶ食べほーだい♪」
ポンキー「ワンワン♪」
いつもの調子で元気良く研究所に帰ってきた なおたん。
なおたん「ただいまねぎねぎ~♪」
ぽん博士「おー!おかえりー!帰ってきたなー!待ってたぞ~!!」
なおたん「ただいまぽんちゃっちゃー♪」
ぽん博士「『ぽんちゃっちゃー』ってなんじゃー!さらに『ちゃ』が増えてるではないかっ!!」
なおたん「ごめーん!『ちゃ』♪」
ぽん博士「『ちゃ』だけ言うなーっ!それじゃ誰だかわからんちゃっ!!」
かえぽ助手「わからんちゃ…。」
ぽん博士「あ、いや、まあいいわ。。さて、なおたんが帰ってきたから『散髪ロボット』のテストを始めるとするか。」
なおたん「『さんぱつロボット』ー?。。ファイトー!三ぱーつ!!」
かえぽ助手「そうじゃないのよ!、、ちなみにそれは『一発』だからね。。ねえ、なおたん、お願いなんだけど、髪を切らせてもらってもイイ?」
なおたん「お安い御用でござーる!、、はいどーじょ♪」
ポンキー「ワウ♪」
かえぽ助手「そこでなんでポンキー差し出すのよっ!、、そもそもポンキー、髪の毛無いしっ!。。そうじゃなくて、なおたんの髪だってばっ!!」
なおたん「なんだー、そうなのかー!、、あはははー♪」
ぽん博士「いやー、本当はかえぽ君の髪をテストで切らせてもらおうと思ったんだが、かえぽ君が『恐い』って言って駄々こねるもんだから。。」
なおたん「かえぽー、だだこきー、だだこきー♪」
かえぽ助手「こねてませんっ!!、、いくらなんでもいきなり人間でテストさせないで下さいよー!そりゃ断りますよっ!!」
なおたん「かえぽ、人間だったのかー♪」
かえぽ助手「今まで何だと思っていたのよっ!!」
ぽん博士「よし!では、なおたん、そこの椅子に腰掛けてくれるかね!!」
なおたん「楽しみんみんゼミナールだなー!びゅーちーびゅーちーにしてねー♪」
ぽん博士「シザー君!準備が出来たらスタートしてくれー!!」
散髪ロボット「ハーイ!わかりました!!、、ちょっきん♪」
隣の部屋から両手にハサミを持ったイケメンロボットが現れた。
かえぽ助手「へえ~!なかなかハンサムなロボットに仕上がりましたねー♡」
散髪ロボット「みなさん、初めまして!、、『シザー・ハンズボン』と申します、、ちょっきん♪」
なおたん「あー!半ズボン穿いてるー♪」
シザー・ハンズボン「夏ですからねー!、、ちょっきん♪」
かえぽ助手「かならず語尾に『ちょっきん』って付けるのね。」
シザー・ハンズボン「いやー、口癖なんですよねー、、しゃっきん♪」
かえぽ助手「今、『借金』って言ってたけどね。」
シザー・ハンズボン「さー!それでは始めますよー!、、あれ?お客さん、髪の毛無いですねえ?、、ちょっきん♪」
ポンキー「ワウ?」
ぽん博士「シザー君!切ってもらいたいのはそっちのワンコじゃなくて、こっちのロボ子!」
なおたん「私ロボ子じゃないよー、なおたんだよー♪」
シザー・ハンズボン「あ~!なんだ、そうでしたか~!、、ちょっきん♪」
かえぽ助手「もしかして毎回ロボットがボケをかますのは標準機能なんですか?」
ぽん博士「もしかしてやっと気付いたのかね?」
シザー・ハンズボン「ではでは、なおたんさん、始めますよー!。。参るっ!!」
チャキーン!!
かえぽ助手「あ!シザー君の目つきが変わったっ!、、な、なんかスゴそう!!」
チャキチャキチャキチャキチャキチャキ~!!
驚異的なスピードでなおたんの髪をカットしていくシザー・ハンズボン。
シザー・ハンズボン「フィニ~~~ッシュ!!」
チャキーーーン!!
シザー・ハンズボン「完成です!!」
かえぽ助手「わ!、、可愛い~♡、、なおたん!スッゴク可愛くなったわよ!!」
ぽん博士「ほ~!、、これは予想以上の仕上がりだな!。。見事なもんだ!、、なおたん!ウニッコのナオちゃんみたいだぞっ!!」
なおたん「ホントホントー?、、うっひょー♪ シーちゃん、ありがちゅー♡」
シザー・ハンズボン「アハハハ!、、これくらいはお茶の子ルイルイです♪」
かえぽ助手「それ言うなら『さいさい』だからね。。あれ?いつの間にか『ちょっきん』って言わなくなったわね。」
シザー・ハンズボン「あ、、いやー、、なんかメンドクサクなっちゃいました。。」
かえぽ助手「今まで無理やり言ってたんかいっ!!」
ぽん博士「かえぽ君!シザー君の腕前なら、心配は無いだろ!?」
かえぽ助手「ん~、、そうですねえ。なおたんのスーパーハードな髪質でも数分でここまでの仕上がりにしちゃうんですもんね。。じゃあ~、、やってもらおうかな。実は美容室に行く予定にしていたんだけど、雨の日が続くもんだから出かけるのが億劫になっていて。。だから今回は丁度良かったです。あはは!」
シザー・ハンズボン「かえぽさん、ありがとうございまーす!ではでは緊張を解いてもらうために、サービスで肩もみからやらせてもらいますねー♪」
かえぽ助手「へえ~!そんなことまでやってくれるんだー!、、あ~、、気持ちイイ♡、、なかなか上手なんだね~!、、あ、なんか眠くなってきちゃった、、(( _ _ )) ス~。。。」
なおたん「かえぽ寝ちゃったー!」
ぽん博士「なおたん、そのまま寝かせておいてやってくれ。最近は神経を使う研究が続いていたから疲れているんだな。。」
シザー・ハンズボン「では!カットにはいりますよー!。。マイム!!」
ぽん博士「マイム?」
なおたん「まいむ眞木♪」
ぽん博士「そりゃマイクだ!」
シザー・ハンズボン「あ!間違えた!、、参るっ!!」
チャキチャキチャキチャキチャキチャキ~!!
なおたん「わー!わー!シーちゃんスゴイねー!カッコイイねー!、、ねーねー!もう一回やってみてー♪」
シザー・ハンズボン「え?私カッコイイですか?、、よーし!もっと頑張っちゃいますよー!、、ウリャー!!」
チャキーーン!! バサッ!!
シザー・ハンズボン「あ!」
ぽん博士「え!?、、ちょ、ちょっとテッペン切りすぎたんじゃないの!?」
シザー・ハンズボン「もも問題ありませんっ!大丈夫です!!」
ぽん博士「今『あ!』って叫んでいたよなあ。。」
シザー・ハンズボン「が、頑張りまーす!!、、テリャー!!」
チャキチャキチャキチャキチャキチャキ~!!
なおたん「シーちゃん、カッコイイー♪ もっとやってーもっとやってー!!」
シザー・ハンズボン「うわーい!カッコイイって言われると嬉しすぎて最高ー!!」
チャキチャキチャキチャキチャキチャキッ!!
チャキチャキチャキチャキチャキチャキッ!!
チャキチャキチャキチャキチャキチャキッたら
チャキチャキチャキチャキチャキチャキッ~!!
なおたんに褒められ調子に乗って切りまくるシザー・ハンズボン!!
チャキーーーン!!!
シザー・ハンズボン「あ!」
ぽん博士「あ!」
なおたん「あ♪」
シザー・ハンズボン「かかか完成です、、す、すいません!ちょっと寝ます!眠くないけど寝ます!!、、ぐーーー(_ _).。o○」
ぽん博士「え?あ!こらっ!最後まで責任持たんかいっ!ロボットのクセに寝たフリするんじゃないっ!!」
なおたん「かえぽ、かえぽー!、、起きてー!、、出来たよ~♪」
かえぽ助手「。。え?、、あれ?、私いつの間にか眠ってしまったんですね!、、すみません!、、あれー?シザー君も寝てる?、、なんで!?」
なおたん「わー!可愛いー可愛いー♡かえぽ超可愛いよー♡ぐれいてすときゅーちーだよー♪」
かえぽ助手「え?ホントー?、、そんなに可愛いくなった!?」
ぽん博士「か、か、カータンみたいになっている!!、、あわわわわ。。」
かえぽ助手「カータン?、、それは外国の女優さんとかですか?、、ちょっと鏡見てきますね~♪」
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