表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ロボットなおたん  作者: Nau
134/150

【第140話】ファイトー!さんぱーつ!!

6月の後半。ポンキーを散歩中の なおたん。


なおたん「♪雨、雨、降れ、降れ、カータンが~、お絵描き上手で嬉しいな~♪。。ジメットリン、ヘンな歌唄っていたねー!、、ポンキー、カータンって知ってるー?外国の人かなー?」


ポンキー「ワウー?」


なおたん「雨止まないねー!誰が降らしてるんだろうねー?、、私おひさま好きだけど雨の日も好きだよー♪、、このかえぽが買ってくれた『れんこーと』可愛いでしょー!。。私いつも着たいんだけど、かえぽが『晴れた日に着ていたらヘンだよー!』って言うんだよー!、、なんでだろねー?、、今日は雨フリャーだから、れんこーと着れてウレPデーなんだよー♪。。♪あ、ぴっちぴっちしゃぶしゃぶ食べほーだい♪」


ポンキー「ワンワン♪」



いつもの調子で元気良く研究所に帰ってきた なおたん。


なおたん「ただいまねぎねぎ~♪」


ぽん博士「おー!おかえりー!帰ってきたなー!待ってたぞ~!!」


なおたん「ただいまぽんちゃっちゃー♪」


ぽん博士「『ぽんちゃっちゃー』ってなんじゃー!さらに『ちゃ』が増えてるではないかっ!!」


なおたん「ごめーん!『ちゃ』♪」


ぽん博士「『ちゃ』だけ言うなーっ!それじゃ誰だかわからんちゃっ!!」


かえぽ助手「わからんちゃ…。」


ぽん博士「あ、いや、まあいいわ。。さて、なおたんが帰ってきたから『散髪ロボット』のテストを始めるとするか。」


なおたん「『さんぱつロボット』ー?。。ファイトー!三ぱーつ!!」


かえぽ助手「そうじゃないのよ!、、ちなみにそれは『一発』だからね。。ねえ、なおたん、お願いなんだけど、髪を切らせてもらってもイイ?」


なおたん「お安い御用でござーる!、、はいどーじょ♪」


ポンキー「ワウ♪」


かえぽ助手「そこでなんでポンキー差し出すのよっ!、、そもそもポンキー、髪の毛無いしっ!。。そうじゃなくて、なおたんの髪だってばっ!!」


なおたん「なんだー、そうなのかー!、、あはははー♪」


ぽん博士「いやー、本当はかえぽ君の髪をテストで切らせてもらおうと思ったんだが、かえぽ君が『恐い』って言って駄々こねるもんだから。。」


なおたん「かえぽー、だだこきー、だだこきー♪」


かえぽ助手「こねてませんっ!!、、いくらなんでもいきなり人間でテストさせないで下さいよー!そりゃ断りますよっ!!」


なおたん「かえぽ、人間だったのかー♪」


かえぽ助手「今まで何だと思っていたのよっ!!」


ぽん博士「よし!では、なおたん、そこの椅子に腰掛けてくれるかね!!」


なおたん「楽しみんみんゼミナールだなー!びゅーちーびゅーちーにしてねー♪」


ぽん博士「シザー君!準備が出来たらスタートしてくれー!!」


散髪ロボット「ハーイ!わかりました!!、、ちょっきん♪」



隣の部屋から両手にハサミを持ったイケメンロボットが現れた。


かえぽ助手「へえ~!なかなかハンサムなロボットに仕上がりましたねー♡」


散髪ロボット「みなさん、初めまして!、、『シザー・ハンズボン』と申します、、ちょっきん♪」


なおたん「あー!半ズボン穿いてるー♪」


シザー・ハンズボン「夏ですからねー!、、ちょっきん♪」


かえぽ助手「かならず語尾に『ちょっきん』って付けるのね。」


シザー・ハンズボン「いやー、口癖なんですよねー、、しゃっきん♪」


かえぽ助手「今、『借金』って言ってたけどね。」


シザー・ハンズボン「さー!それでは始めますよー!、、あれ?お客さん、髪の毛無いですねえ?、、ちょっきん♪」


ポンキー「ワウ?」


ぽん博士「シザー君!切ってもらいたいのはそっちのワンコじゃなくて、こっちのロボ子!」


なおたん「私ロボ子じゃないよー、なおたんだよー♪」


シザー・ハンズボン「あ~!なんだ、そうでしたか~!、、ちょっきん♪」


かえぽ助手「もしかして毎回ロボットがボケをかますのは標準機能なんですか?」


ぽん博士「もしかしてやっと気付いたのかね?」



シザー・ハンズボン「ではでは、なおたんさん、始めますよー!。。参るっ!!」


 チャキーン!!


かえぽ助手「あ!シザー君の目つきが変わったっ!、、な、なんかスゴそう!!」


 チャキチャキチャキチャキチャキチャキ~!!


驚異的なスピードでなおたんの髪をカットしていくシザー・ハンズボン。


シザー・ハンズボン「フィニ~~~ッシュ!!」


 チャキーーーン!!


シザー・ハンズボン「完成です!!」


かえぽ助手「わ!、、可愛い~♡、、なおたん!スッゴク可愛くなったわよ!!」


ぽん博士「ほ~!、、これは予想以上の仕上がりだな!。。見事なもんだ!、、なおたん!ウニッコのナオちゃんみたいだぞっ!!」


なおたん「ホントホントー?、、うっひょー♪ シーちゃん、ありがちゅー♡」


シザー・ハンズボン「アハハハ!、、これくらいはお茶の子ルイルイです♪」


かえぽ助手「それ言うなら『さいさい』だからね。。あれ?いつの間にか『ちょっきん』って言わなくなったわね。」


シザー・ハンズボン「あ、、いやー、、なんかメンドクサクなっちゃいました。。」


かえぽ助手「今まで無理やり言ってたんかいっ!!」


ぽん博士「かえぽ君!シザー君の腕前なら、心配は無いだろ!?」


かえぽ助手「ん~、、そうですねえ。なおたんのスーパーハードな髪質でも数分でここまでの仕上がりにしちゃうんですもんね。。じゃあ~、、やってもらおうかな。実は美容室に行く予定にしていたんだけど、雨の日が続くもんだから出かけるのが億劫になっていて。。だから今回は丁度良かったです。あはは!」


シザー・ハンズボン「かえぽさん、ありがとうございまーす!ではでは緊張を解いてもらうために、サービスで肩もみからやらせてもらいますねー♪」


かえぽ助手「へえ~!そんなことまでやってくれるんだー!、、あ~、、気持ちイイ♡、、なかなか上手なんだね~!、、あ、なんか眠くなってきちゃった、、(( _ _ )) ス~。。。」


なおたん「かえぽ寝ちゃったー!」


ぽん博士「なおたん、そのまま寝かせておいてやってくれ。最近は神経を使う研究が続いていたから疲れているんだな。。」


シザー・ハンズボン「では!カットにはいりますよー!。。マイム!!」


ぽん博士「マイム?」


なおたん「まいむ眞木♪」


ぽん博士「そりゃマイクだ!」


シザー・ハンズボン「あ!間違えた!、、参るっ!!」


 チャキチャキチャキチャキチャキチャキ~!!


なおたん「わー!わー!シーちゃんスゴイねー!カッコイイねー!、、ねーねー!もう一回やってみてー♪」


シザー・ハンズボン「え?私カッコイイですか?、、よーし!もっと頑張っちゃいますよー!、、ウリャー!!」


 チャキーーン!! バサッ!!


シザー・ハンズボン「あ!」


ぽん博士「え!?、、ちょ、ちょっとテッペン切りすぎたんじゃないの!?」


シザー・ハンズボン「もも問題ありませんっ!大丈夫です!!」


ぽん博士「今『あ!』って叫んでいたよなあ。。」


シザー・ハンズボン「が、頑張りまーす!!、、テリャー!!」


 チャキチャキチャキチャキチャキチャキ~!!


なおたん「シーちゃん、カッコイイー♪ もっとやってーもっとやってー!!」


シザー・ハンズボン「うわーい!カッコイイって言われると嬉しすぎて最高ー!!」


 チャキチャキチャキチャキチャキチャキッ!!

 チャキチャキチャキチャキチャキチャキッ!!

 チャキチャキチャキチャキチャキチャキッたら

 チャキチャキチャキチャキチャキチャキッ~!!


なおたんに褒められ調子に乗って切りまくるシザー・ハンズボン!!


 チャキーーーン!!!


シザー・ハンズボン「あ!」


ぽん博士「あ!」


なおたん「あ♪」


シザー・ハンズボン「かかか完成です、、す、すいません!ちょっと寝ます!眠くないけど寝ます!!、、ぐーーー(_ _).。o○」


ぽん博士「え?あ!こらっ!最後まで責任持たんかいっ!ロボットのクセに寝たフリするんじゃないっ!!」


なおたん「かえぽ、かえぽー!、、起きてー!、、出来たよ~♪」


かえぽ助手「。。え?、、あれ?、私いつの間にか眠ってしまったんですね!、、すみません!、、あれー?シザー君も寝てる?、、なんで!?」


なおたん「わー!可愛いー可愛いー♡かえぽ超可愛いよー♡ぐれいてすときゅーちーだよー♪」


かえぽ助手「え?ホントー?、、そんなに可愛いくなった!?」


ぽん博士「か、か、カータンみたいになっている!!、、あわわわわ。。」


かえぽ助手「カータン?、、それは外国の女優さんとかですか?、、ちょっと鏡見てきますね~♪」



-END-

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ