【第133話】チューリップとワンちゃん
4月の終わり頃。研究所。庭に植えてあるいくつかのチューリップの花が満開になっていた。
なおたん「♪さーいーたー、さーいーたー、ちーりっぴーのはーなーがー♪」
かえぽ助手「『チューリップ』でしょ!」
なおたん「ちゅーりっぴ綺麗だねー♪、、いろんな色があるんだねー♪」
かえぽ助手「だから『チューリップ』だってばっ!。。そうよねー!見ているだけで癒されるわよね。」
なおたん「どの色が美味しいのかなー?」
かえぽ助手「食べる気かいっ!?」
ポンキー「ワンワン♪」
なおたん「あー!ポンキーの散歩りんぐたーいむ!てれってー♪の時間だから行ってくるねー!と言う訳で今日の夕食はちゅーりっぴ炒めだねー♪」
かえぽ助手「何が『という訳』なのよっ?、、チューリップは炒めませんっ!!」
なおたん「♪どーのーはーなー煮ーてーもー、おいしーいーんだーなー♪、、そかー!ちゅーりっぴは煮た方がイイんだねー♪」
かえぽ助手「無理やりな替歌で無理やり食べようとしないでよっ!、、てか、最後のほう字あま。。」
なおたん「行ってキラリンまーす!、、ごーごーポンキラキラリーンー♪」
たたたたたっ!!
かえぽ助手「人の話を聞けーーーいっ!!」

かえぽの話を真面目に聞こうともせずに、ポンキーの散歩に出たなおたん。
なおたん「ポンキー、ポンキー!夕方なのにまだ明るいんだねー!、、こういうのを『ひが長くなった』って言うんだってー!、、じゃあ『ひーーーーーーーーー!!』だねー♪」
ポンキー「ワウー?」
いつもの散歩コースの途中にある公園に着いたなおたんとポンキー。公園のあらゆるところにチューリップが咲いていた。ここは、大きなチューリップ畑が隣接していることで有名な公園であった。
なおたん「ほらー、ポンキー!、、ちゅーりっぴが綺麗だねー♪。。ちゅーりっぴ、炒めても煮てもダメなのかー。。あー!わかったー!天ぷらにして食べるんだなー!きっとー♪」

女の子「うぅ、、うぇ、、うわーん!!」
なぜかチューリップを食べ物として考えているなおたんから少し離れた場所で、小学生くらいの女の子が泣いているのであった。近づいて声をかけるなおたん。
なおたん「どーして泣いてるのー?小さき子ー♪」
女の子「ぐすっ、、ぐすっ、、キャンディが居なくなっちゃったー!!、、あーん。。」
なおたん「飴ちゃん落としたのー?」
女の子「ううん、、違うのー!うちのワンちゃんが居なくなったのー!!」
なおたん「ワンちゃん?。。あのねー、昔ねー、ワンちゃんって名前のお灸選手が居たんだってー!。。こうやって一本足で打つんだよー!、、あれー?それともこっちの足だったかなー?、、どっちだったか忘れちゃったー!、、だけどフラフラしちゃうから打てないよねー!、、プロのお灸選手ってスゴイんだねー♪」
女の子「???、、違う違うー!、、何言ってるんだか意味がわかんないー!、、うちで飼っていた犬が迷子になったのー!、、ぐすっ、、ぐすっ、、うわーん!!」
なおたん「犬が居ぬなったのかー!そうかー!そうなのかー!そりゃー悲しき出来事だねー♪」
女の子「あのね、私ね、今日初めて一人でキャンディを散歩させてたの!それでね、公園に来たらね、向こうにね、綺麗なチューリップが咲いていたからね、私ね、見にいったの!そしたらね、チューリップ見てたらね、キャンディ居なくなってたの!私ね、紐、離してしまってたのー!!」
なおたん「ふーん。そうなのかー♪。。きゃんでちゃんは一人で散歩しに行っちゃったんだねー♪」
女の子「どうしよう、どうしようー!キャンディ帰ってこないよー!、、ぐすっ、、どうしようー!?」
なおたん「ねーねー!私も一緒に探してあげるよー!きっと帰ってくるよー!だってお腹空いてくるもーん!、、だからもう泣いてちゃダメだよー!、、きゃんでちゃん帰ってきたらビックリしちゃうよー!あはははー♪」
女の子「え!?。。ホント?。。うん、じゃあもう泣かない!、、ありがとう!じゃあ頑張ってキャンディ探すね!!」
なおたんは女の子と一緒に、はぐれてしまったキャンディを探すのでした。
女の子「キャンディー!、、キャンディー!!、、出ておいで~!!」
なおたん「キャンデルー!、、キャンデスー!、、キャンデリオーン!!」
女の子「名前違うよー!、、キャンディだよ!!」
なおたん「きゃんでちゃん、何か特徴無いのー?、、桜吹雪の入れ墨とかしてないのー?」
女の子「あのねー、真っ白でちっこい犬!」
なおたん「白い犬なのに『シロ』とか『ユキ』とか『かるぴち』ちゃんって名前じゃないんだねー♪」

ポンキー「ワンワーン♪」
なおたん「あー!ポンキーレーダーがぴぴぴって反応したよー!、、あ!あそこに居たよー!きゃんでちゃーん♡、、真っ白だから真っ白なちゅーりっぴが好きなんだねー♪」
女の子「あー!本当だ!おんなじ白い色だったから気が付かなかった!、、キャンディー!キャンディー!!!」
キャンディ「ワンワン♪」
尻尾を振りながら女の子のもとへ走ってくるキャンディ。
女の子「キャンディ!キャンディ!!、、ああ~良かったあ!!どこかに行っちゃったと思ったんだよ!キャンディ!!」
キャンディ「ワウーン♪」
なおたん「わー!良かったねー!きゃんでちゃん、おかえりんごー♪」
女の子「あー!ありがとう!!、、え、えーと、あの、、お名前は、、?」
なおたん「私、なおたんだよー♪」
女の子「にゃおたん?」
なおたん「にゃおたんじゃなないよー!なおたんだよー!猫じゃないよー!ロボットだよー!、、だけどどっちでも好きなほうで呼んでイイよー!あはははー♪」
女の子「えー!?、、ロボットー!?」
キャンディ「ワン♪」

しばらくしてから公園で女の子と別れ、散歩から帰ってきたなおたんとポンキー。
なおたん「ただいまねぎねぎー♪」
ぽん博士「はいよ!おかえりー!、、おやー?今日は時間がかかったんだなあ!!」
かえぽ助手「あれ?、、なおたん、何か食べてる!?」
ぽん博士「飴玉か?、、それ、どうしたんだね!?」
なおたん「あのねー、公園でねー、キャンディ見つけたんだよー♪」
かえぽ助手「キャンディ見つけた?。。なおたん、落ちているモノは食べちゃダメだよ!!」
なおたん「違うよー!、、かえぽー!人の話はちゃんと聞かないとダメなんだよー♪」
かえぽ助手「あなたに言われたく無いわよっ!!」
なおたん「キャンディは食べ物じゃないよー!ワンちゃんだよー!。。あ!ワンちゃんって言ってもお灸選手じゃないよー!、、お灸選手のワンちゃんはこうやって一本足の、、あれー?それともこっちの足をあげるんだったかなー?。。あ!そう言えば、ポンキーもオシッコするとき片足上げてるねー!。。だからワンちゃんって言うのかなー♪」
かえぽ助手「話が脱線しまくって訳がわからないんだけど。。ちなみにポンキーがオシッコするときは一本足じゃなくて三本足で立っているんだけどね!!」
ぽん博士「わははは!、、かえぽ君に揚げ足を取られたな!、、足だけに!!」
なおたん「かえぽ、どっちの足取ったのー?、、こっち?それともこっち?」
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