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ロボットなおたん  作者: Nau
124/150

【第130話】虫歯ってなーに?

とある日の朝。研究所。

頰に手をあて、少し顔をしかめているかえぽ助手。


かえぽ助手「つー、、」


ぽん博士「かえぽ君、歯が痛いのかね?」


かえぽ助手「先週くらいから奥歯がチョット痛いんですよね。虫歯かも知れません。歯磨きちゃんとやっていたつもりなんですけどねえ。。」


なおたん「かえぽの奥歯って、虫さんなのー?、、わー!かえぽは前歯だけじゃなくて奥歯もミステリアスだねー♪」


かえぽ助手「前歯だってミステリアスじゃありませんっ!、、ミステリアスな前歯って何よ!?。。あのね、虫歯ってのは歯の疾患のひとつで、ある菌の作用で歯が削れていってしまう症状のことよ。」


なおたん「ふーん。そうなのかー。。だけど前歯は大丈夫なんだねー!かえぽの前歯はみんなが恐怖に感じているから誰も近付けないんだねー♪」


かえぽ助手「私の前歯に誰も恐れてないわよっ!!、、もー!そんなことばかり言ってると怒るわよー!!」


なおたん「わー!もう怒りんぎゃーだよー!、、前歯さん、ゴメンなちゃーい♪」


かえぽ助手「前歯に謝ってどうすんのよっ!、、あ!痛たたた、、」


ぽん博士「かえぽ君、あんまり痛みがヒドイ様なら午後から歯医者に行ってきたらどうだね?、、それでは仕事に集中出来んだろ!?。。もっとも仕事の邪魔してるのは虫歯じゃなくて、なおたんみたいだけどな。わははははっ!!」


かえぽ助手「あ!よろしいですか?。迷惑かけてすみません。。歯に穴が空かないうちになおしてきます!!」


なおたん「穴が空いちゃうのー?」


かえぽ助手「虫歯を放っておくと、そのうち歯に穴が空いちゃうのよ!。。なおたんは虫歯にならないからイイわよねー。。」


なおたん「私も虫歯になってみたいなー!、、穴が空いたらそこに何入れるかなー?、、楽しそうだなー♪」


ぽん博士「虫歯に憧れるのは、なおたんくらいなもんだろうなあ。。」




午後になり、午前中に連絡をしておいた歯医者の待合室で順番を待つかえぽ助手。そして勝手についてきたなおたん。


なおたん「かえぽー、かえぽー!、、いろんな本がたくさんあるよー♪ 何読むー?どれ読むー?」


かえぽ助手「どれでもイイわよ、、それより、なんで一緒に来るかなあ、もー。。とにかく好きな本でも読んでおとなしくしていてね!!」


なおたん「ガッテン承知のスケスケ♪」


かえぽ助手「スケが1個多いわよ。」


なおたん「私これ読んでみるー♪」


かえぽ助手「へー!珍しい!、、いつもマンガばかり読んでるのに!!」


なおたん「これ、『週刊誌』って言うんでしょー!中にお話もあるんだねー!、、えーと、、『ジョーはウフコのすきとおるはだをゆびでなぞりはじ、、』ムガムギュ!!」


慌ててなおたんの口を手で押さえるかえぽ助手。


かえぽ助手「声出して読まないのっ!!。。一体何読んでるのよっ!?」


なおたん「連載小説『ジョーと嬢の情事』だってー♪」


かえぽ助手「あわわ!声が大きいってばっ!!」


しばらくして名前が呼ばれ治療を受けるかえぽ助手。なおたんの行動が気になって仕方がなかったが、なおたんが読んでいた『ジョーと嬢の情事』第7話はすぐに終わってしまったため、いつもの様におとなしくマンガを読みながらかえぽ助手を待っていた。(ただし、たまに大声で笑い転げていたので、かえぽ助手は恥ずかしくてすぐ帰りたい気持ちでいっぱいだった)



歯科助手「はい。では次回は○月○日○時ですね。。お大事に~!」


治療を終え、歯医者を出たかえぽ助手となおたん。


かえぽ助手「思ったより早く終わったなあ。それに歯医者の先生、スゴイ優しいし、丁寧だし!、、ここの歯医者さんにして良かった~!。。うちのぽん博士なんかもそうだけど、ひとつの技術を極めた人はオーラが違うわよね!『プロ』の仕事ってこうじゃないとダメなのよね。」


なおたん「ぽんちゃはオヤジギャグを極めてないよー!」


かえぽ助手「オヤジギャグは博士の仕事じゃないのよ!。。なおたんは博士を何だと思ってるのよー!?」


なおたん「ぽんちゃは『ぽんちゃ』だよー♪」


かえぽ助手「がくっ!、、あ、そうですか。。それはさておき、私も『さすがプロ』だね!って言われる仕事が出来るようにならないとだなー!!」


なおたん「かえぽはもう前歯のプロだよー♪」


かえぽ助手「『前歯のプロ』ってどういうことよっ!?」



-END-

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