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ロボットなおたん  作者: Nau
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【第126話】Rice & Chocolate

3月14日。夜の7時。

なおたんとポムがアルバイトをさせてもらっているラーメン店『えちごやラーメン』※1 には多くのお客さんが集まってきていた。

そこに常連客の1人『荒川』※2 は仕事帰りにえちごやラーメンに寄ったのであった。


 ※1【第67話】ポムちゃんのアルバイトを参照。

 ※2【第85話】早起き野球に登場した『Aさん』です。


店長「いらっしゃいませーーー!!、、お!荒川さん!いつもどーもー!!」


ポム「イラシャイマセー♪」


荒川が席に着くと同時にニコニコしながら接客をするなおたん。


なおたん「いらっシャッターパシャリー!ご注文考えたーいむ!、、チッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッ、、、」


荒川「だああ!ちょっと!ゆっくり考えさせてよー!今席に着いたばかりじゃん!、、もー!なおたんはー!。。じゃあ、チャーシュー麺の大盛りで!!」


なおたん「アラちゃん、大盛りでだいじょぶー?今日『バルタン居たんでー』だよー!お腹いっぱいだとチョコ、ちょこっとしか食べられないよー!、、でも余ったら私食べてあげるよー♪」


荒川「それを言うなら『バレンタインデー』だろー!。。あのね、誰からも貰えないから、そんな心配は無用だよー!。。だから、ここで1人でラーメン食べに来てるんじゃない!、、あははは!!」


なおたん「ふーん。そうなのかー♪ てんちょー、誰からもチョコもらえないアラちゃんはちゃーしゅめん大盛りだよー♪」


店長「あいよー!。。あ~!なおたん!いくら荒川さんが優しくてもお客様なんだから、そんな残酷な事実を突きつけたらダメだよー!」


荒川「いや、店長、、『残酷な事実』って。。そこまでヒドイことじゃないんだけど!。。んなこと言う店長のほうが残酷や。。」


ポム「ソウデスヨー!モシカシタラ、荒川サンニ、チョコアゲル変ワッタ人ガ居ルカモ知レナイジャナイデスカー!!」


荒川「『変わった人』って!!。。なんなんだー!この店はーーーっ!!」


そんなこんなで(どんなこんなだ?)なおたんとポムのアルバイト終了時間となった。女子のロッカー室で着替えながら、なおたんにコソコソと話すポム。どうやらなおたんとポムは店長にプレゼントするためのバレンタインの品を持ってきたらしい。


ポム「なおたん、なおたん、、店長ヘノ、プレゼント、直接渡スノ恥カシイカラ、店長ノ机ノ上ニ置イテイコ!ネ!オネガイ!!」


なおたん「ポムちー、恥ずかちぽむぽむなんだねー!おっけーぽむぽむだよー♪」


そうして店長に気づかれない様に、机の上にプレゼントを置く、ポムとなおたん。


ポム「店長ー!オ先ニ失礼シマース♪」


なおたん「てんちょー!おさげの執事が居まーす♪」


店長「あいよー!お疲れさーーーん!!」


しばらくして閉店時間になり、奥の事務室の自分の机の上に何かが置かれているのを発見する店長。


店長「あれ?なんか置いてある!。。おおお!もしかしてチョコレートか!?。。『店長へ♡』ってメモが付いてる!。。どれどれ、、、おー!ポムちゃん、手作りチョコかー!、、なかなか器用なんだなー!嬉しいねえ♪。。この隣のは、なおたんからかな!?」


ポムが持ってきた可愛らしい袋の隣に、あきらかにチョコでは無い何かが置いてあった。。


店長「これ、おにぎり?、、塩おにぎりー!?。。いや、確かに少し前に『たまには女性にゴハン作ってもらって食べたいな~!』とは言ったけど。。まさかバレンタインでチョコじゃなくて、おにぎりとはねー!あははは!なおたんらしいなあ!!。。でも腹減っていたからこれはこれで嬉しいわー!。。では早速、いただきまーす!!」


なおたんが持ってきたおにぎりを一口食べる店長。


店長「お!けっこうイケるっ!!」



そして、研究所。なおたんが帰ってきた。


なおたん「ただいまたぬたぬー♪、、あのねー、店長におにぎりプレゼントしたんだよー!今日『バレたら痛いデー』だから『ちゃとうのゴハン』チンして作って持っていったんだよー♪」


かえぽ助手「それ何の日よ!?、、え?バレンタインでおにぎり!?。。てか、私の『ちゃとうのゴハン』勝手に使っちゃうしっ!!」


ぽん博士「なおたん、普通はチョコレートとかあげるんだぞー!」


なおたん「そんなの知ってぽんちゃだよー!ぽんちゃー♪」


ぽん博士「『知ってぽんちゃ』ってなんじゃー!?それと、ぽんちゃではない!ぽん博士だっちゅーにっ!!」


なおたん「ぽんちゃー!違うよー!『だっちゅーに』じゃなくて、『だっちゅーの♡』だよー♪、、こうやるんだよねー!『だっちゅー、、』あ!私だと出来なーい!これ、かえぽも無理だねー!あはははははー♪」


ぽん博士「話をズラすなーっ!。。てか、また古いギャグを。。どっから覚えてきたのだ!?」


かえぽ助手「え?これどういうギャグなんですか!?」


ぽん博士「あ!、、あー!、、な、な、なおたん!わ、私にはチョコは無いのかなー!?」


なおたん「ぽんちゃにあげるチョコも作ったんだよー♪、、今年も『大人の味』にしておいたよー♪」


ぽん博士「『大人の味』?。。え!まさか去年みたいにチョコの中に『おかか』が入っているのか!?。。うええ!!」


なおたん「違うよー!今年のは『イカの塩辛』入れたんだよー♪」


ぽん博士「イカの塩辛ーっ!?」


かえぽ助手「良かったですねえ!博士!、、うふふふ♪(ご愁傷様ですw)」


なおたん「ちゃんとかえぽのもあるんだよー♪」


かえぽ助手「えええーーー!?、、ううう嬉しいなあ!。。気持ちだけは!!」



そして再びえちごやラーメン。おにぎりを食べ進める店長は何かに気づいたのであった。


店長「ぐわっっ!!、、このおにぎりの中身チョコレートだっ!!!」



-END-

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