【第117話】コタッチメント アゲイン
少し肌寒い日。
ポンキーの散歩中、葱山会長に呼び止められ、会長宅にお邪魔していた なおたん。
なおたん「コタツあったかいねー♪ ポカポカするねー!イイねー♪」
なおじ「がはははっ!ロボットなのにコタツ入って喜んでいるのは、なおすけだけじゃろうなあ。」
なおたん「あのねー、研究室にコタツ置いたら、かえぽに邪魔だー!って怒られたんだよー♪」※
※【第26話】暖房器具 2を参照
なおじ「そりゃー仕事の邪魔になったら怒られるじゃろー!、、なおすけ、いつもそうやって、かえぽ嬢の仕事の邪魔ばっかりしてるんだろー?。。がははははっ!!」
なおたん「邪魔してるんじゃないんだよー!、、かえぽ、仕事中ココ(眉間)にシワ寄せて難しい顔しているから、ラリックスしてもらおうと思ってやっているんだよー♪」
なおじ「『ラリックス』?、、もしかして『リラックス』のことかの!?」
なおたん「そうそう!リラックス!リラックス!そうとも言うー♪」
なおじ「そうとしか言わんじゃろっ!がはははっ!、、そうかー、なおすけは優しいんじゃなあ。。だけど大事な仕事をしているときはそーっとしてあげたほうが喜ばれるんじゃぞ!!」
なおたん「ふーん。そうなのかー♪」
いつもの通り煎餅とジュースをご馳走になってから(今回はミカンも)、研究所に帰ってきた なおたん。
なおたん「ただいまねぎねー。。あ!そうだ!静かにしなきゃー!。。ポンキー、しー!だよ、しー!」
ポンキー「クーン。。」
かえぽ助手「なおたん、おかえりー!!」
なおたん「…。」
かえぽ助手「(あれ?。。なおたん、調子悪いのかな?)」
なおたん「…。」 ガサゴソ。。
かえぽ助手「!?」
なおたん「…。」 ゴトゴト。。
かえぽ助手「なーんか調子狂うなー!!。。どうして何にも喋んないのよー!?」
なおたん「あれー?喋ってもイイのー!?」
ぽん博士「喋ったらダメだなんて、誰も言っとらんぞ!!」
なおたん「だってー、お仕事中はそーっとしてたほうがイイんでしょー♪」
かえぽ助手「珍しくそんなことに気を使ってくれてんのねえ。。そりゃウルサイのは困るけど、ちょっとくらい喋ったってイイわよ!いつも喋り続けているあなたが静かにしていると逆に気になっちゃうわよ!!」
なおたん「ふーん。そうなのかー。。バランスが難しいんだねー!難しいトシ・五郎さんなんだねー♪」
かえぽ助手「トシ・五郎さんって誰よっ!?、、年頃とか関係無いからっ!。。とにかく、いつも通りにしていたってイイのよ!!」
なおたん「そうなのかー。。あー、あのねー、なおじいがねー、大事なお仕事中はそーっとしていたほうがイイんだぞー!って言っていたんだよー♪。。あー!これ、なおじいからおみやげだよー♪せんべとおかきとあられとせんべと。。」
ぽん博士「こりゃ!また『なおじい』だなんて、、ちゃんと『葱山会長』と呼ばんとダメだぞ!。。あー、またそんなにおみやげ貰ってきちゃって。。今度会長になにかお礼をしないとだよなあ!!」
かえぽ助手「なおたんは葱山会長の言うことは聞くのよねー。私の言うこともそれくらい聞いて欲しいんだけどなあ。。あ!『葱の香巻』たくさん入ってる!嬉し♡」
なおたん「なおじいはお礼とかいらんからなーって、ぽんちゃに言っとけー!って言っていたよー♪」
ぽん博士「ぽんちゃでは無い!ぽん博士だっ!!。。葱山会長だって私のことはちゃんと『ぽん博士』って呼んでいただろっ!?」
なおたん「そうなんだよー!だから、『ぽん博士』じゃないよー!『ぽんちゃ』だよー!って教えておいたよー♪」
ぽん博士「反対じゃっ!!」
そして、なおたんはしばらくポンキーと遊んでから、なにやらゴソゴソとやり始めたのであった。
なおたん「よいしょ、よいしょ!。。よーし!コタッチメント・オーン!!」
かえぽ助手「だからっ!、、そんなとこにコタツ置いたら邪魔でしょうがーっ!。。もー!なんでいっつもヘンなことばっかりやるのよーっ!!」
なおたん「だってー!かえぽ、さっき、『いつも通りでイイ!』って言ったよー♪」
かえぽ助手「それは『喋ること』についての話ですっ!、、こういうのはダメだってばっ!!」
なおたん「なんでー?かえぽ、コタツ嫌いなのー?」
かえぽ助手「コタツは好きよ。。だけど、こうしたら仕事の邪魔になるからダメですっ!!」
なおたん「好きなのにダメなのかー。。難しいんだねー。。あー!わかったー!!こういうのを『イヤよイヤよも好きのうち』って言うんだねー♪」
かえぽ助手「そういうのと違うっ!!」
なおたん「違うのかー!。。。やっぱり、かえぽは難しいトシ・五郎さんなんだねー♪」
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