【第115話】伸び伸びかえぽ
ピピピッ ピピピッ ピピピッ ピピ。。
かえぽ助手「う、、ん。。あれ?朝!?。。え!こんな時間!?やばっ!!。。あ!、、そうか!今日私休みなんだった。。」
目覚まし時計を止めて目を覚ましたが、まだ少しボンヤリしている かえぽ助手。今日は久しぶりに休みが取れたため、自宅マンションのベッドの中だった。

研究所。研究室に居たぽん博士に近づく、なおたん。
なおたん「ぽんちゃー、ぽんちゃー、ぽんちゃっちゃー!おはよーちゃっちゃー、ぽんちゃっちゃー♪、、あれー?かえぽ居ないのー?」
ぽん博士「かえぽ君は今日は休みだ!。。それとなー、なおたんやー。。私はぽんちゃとかぽんちゃっちゃーとかでは無くて、ぽん博士なんだけどなー、おわかりでいらっしゃるとは思いますがー。。」
なおたん「わかってるよー!ぽん太くーん♪」
ぽん博士「まったくわかっとらーんっ!!、、私はタヌキかっ!?、、まあよいわ。。なおたん、今日はかえぽ君居ないんだから、いつもの定期メカチェックは休みだぞ!」
なおたん「あらま!お肌の調子が乱れちゃわないかしら!心配だわー♪」
ぽん博士「エステに毎日通っているマダムかっ!!」
なおたん「ぽんちゃー、かえぽに比べるとツッコミが甘いよー!甘いのたくさん取ると豆乳病になっちゃうよー♪」
ぽん博士「それを言うなら糖尿病だっ!、、ツッコミが甘くてなんで糖尿病になるのだ?。。しかし、かえぽ君居ないと、なおたんのボケに付き合う相手が居なくて寂しいな!。。だけど、かえぽ君も久しぶりに静かな環境で今頃伸び伸びしてるだろうなあ。」
なおたん「じゃあ、かえぽの前歯も伸び伸びするのかなー?」
ぽん博士「人間の前歯は勝手に伸びたりしないのだ!」
なおたん「ツッコミ甘いですわよ!奥様っ♪」
ぽん博士「誰が奥様じゃっ!!。。はー、、かえぽ君居ないとタイヘンなんだなあ。。」

ベッドから身体を起こし、ようやく意識がハッキリとしてきた かえぽ助手。今日が休みだと思い出し、楽しい気分になってきていた。
かえぽ助手「あー、、久しぶりの休みだな♪ 今頃研究所では博士はなおたんに『ぽんちゃぽんちゃ』ってずっと絡まれていてタイヘンかもしれないなあ。うふふ。。」

研究所。なおたんはその場から居なくなったと思ったら、すぐにポンキーと一緒に戻ってきた。
なおたん「ぽんちゃー、ぽんちゃー!Negirangerゴッコしよー!!。。ぽんちゃは『ぽんちゃ怪人』だよー♪」
ぽん博士「そのまんまじゃないかっ!、、それとぽんちゃではないってのにっ!!。。あ!そうだ、なおたん。そうやって、いつもかえぽ君の仕事の邪魔しちゃダメだぞ~!!」
なおたん「わかったよー!今度からはぽんちゃの邪魔をするねー♪」
ぽん博士「私の邪魔もするなーっ!!」

ベッドから出て今日の予定を考える かえぽ助手。
かえぽ助手「さてと、まだ早いけどもう起きちゃうかな!。。午前中に美容室行って、それから服でも買いにいこうかなー♪ 映画もイイなー♪」
かえぽ助手は予約をしていた美容室で髪をカットしてもらい、繁華街の方に向かって歩いていた。ショーウインドーに映る自分の髪型を見て満足そうに微笑んだ。
かえぽ助手「うん!イイ感じ♡、、今日は天気も良くて気持ちイイな。じゃあちょっと服でも見にいこうかな♪」

ぽん博士に半強制的にポンキーの散歩を頼まれた(おそらくなおたんが仕事の邪魔ばかりするのだろう)なおたんは、公園の近くを歩いていた。
なおたん「ポンキー、尻尾フリフリしているときは、楽しいってときなんだよねー♪。。ポンキー、尻尾あってイイねー!私も尻尾欲しいなー!フリフリしたいなー♪」
ポンキー「ワンワン♪」

かえぽ助手は以前からよく利用していたショップに入り、洋服を選んでいた。
かえぽ助手「このスウェット、デザインがシンプルだけど可愛い♡。。だけど私よりも、なおたんのほうが似合いそうだな。もう少し小さいサイズ無いのかなあ?。。あ!こっちもなおたんに似合いそう!、、だけど勝手になおたんの服買ったら研究所扱いじゃなくて自腹になっちゃうかな?。。てか、なんで私、自分の服を見に来てるのに、なおたんの服を選んでるの!?」
しばらく洋服を見てから再び移動した かえぽ助手。
かえぽ助手「あー、なんかちょっと喉乾いたな。『スターべっくす』でコーヒー飲んでいこうかな。スタべに寄るのも久しぶりー♪」

かえぽ助手「んー、、こういう限定メニューに弱いのよね。。クリームたくさん入ってるんだね!美味しそう♪。。こういうの、なおたん大好きなんだよなあ。一緒に連れてきたら、きっと勝手に『おかわりー♪』とか言ってカウンターのお姉さんに声かけそうだなあ。。」

ポンキーの散歩を終え、研究所に帰ってきたなおたん。昆布茶を美味しそうにすすっていた。
なおたん「昆布茶美味しいねー♪。。あー!ぽんちゃ君!おかわりをもらえるかねっ♪」
ぽん博士「自分で淹れろーっ!。。自分のことは自分で出来ないとダメなんだぞ!!」
なおたん「えー!だって、ぽんちゃだって、いっつもかえぽに手伝ってもらっているよー!!」
ぽん博士「あ!、、あ~、いや~、あれはお仕事だから仕方が無いのだ!そ、そういう場合もあるのだ!!」
なおたん「あー!わかったー!、、ぽんちゃ、昆布茶作れないんだねー!。。昆布茶大学に通ったほうがイイよー♪」
ぽん博士「そんな大学があるのか!?。。あー、、とにかく今は仕事中だから後にしてくれよー!全然進まんじゃないか!!」
なおたん「昆布茶飲みながらお仕事すればイイのにねー♪ ねー!ポンキー!。。ぽんぽんぽんちゃー♪昆布ぽん茶ー♪。。」
ポンキー「ワン♪」
ぽん博士「。。かえぽ君、、明日も休み予定だったよなあ。はー。。」

コーヒーを飲み終えて、街をぶらぶらと歩く、かえぽ助手。映画館の前で立ち止まった。
かえぽ助手「結局自分の服は買わないで、なおたんの服買っちゃった。。何やってんだ、私!。。まだ時間あるから映画一本観て帰ろうかな。。あ!このアニメ、この前なおたんがテレビで観ていたなあ。ちゃんと正座してゲラゲラ笑ったり泣いたりしながら!、、今、映画やっているのね。今度なおたん連れてきてやろうかな!!」
イラスト:やまこ
かえぽ助手「あははは!。。私、せっかくの休みなのに、なおたんのことばっかり考えている!あははははっ!!」

研究所。ロビーでポンキーに話しかける、なおたん。
なおたん「ねー、ポンキー!、、かえぽ、伸び伸びしてるかなー?。。かえぽ出てきたら一緒に伸び伸びゴッコしようねー♪」
-END-




