【第114話】北斗のペン
研究所。ぽん博士たちは何体かの動物型ロボットの開発を進めていた。今回はその中の『ペンギン型ロボット』のテストを始めようとしていた。
ぽん博士「さてと、これから『ペンギンロボット』のテストを行う!」
なおたん「あー!ペンペンだー!ペンペン♪ペンペンー♡」
かえぽ助手「なおたん、ペンギン大好きだもんね。」
ぽん博士「なおたん、このペンギンロボットは名前を『ペンシロウ』と言うのだ。仲良くしてやってくれよ!」
なおたん「ぺんしろちゃん?。。こんにちペンペンー!、、♪ペンシロンでペンペンペン♪」
ペンシロウ「こんにちペンペーーーン!!」
かえぽ助手「わ!喋った!?」
ぽん博士「ペンシロウは簡単な日本語での会話が出来るように設計してある。なおたんのように正しい日本語はちょっと無理かもしれないけどな!」
かえぽ助手「なおたんが正しい日本語を喋っているかどうかは置いといて、こういったペンシロウみたいな動物型のロボットに会話機能は必要なんですか!?」
ぽん博士「遠隔操作をするのに言葉で命令出来たほうが便利だからね。。喋れるようにしてあるのは、そのほうが楽しいからだっ!わはははははっ!!」
なおたん「わはははははっ!!」
かえぽ助手「えー?『楽しいから』って!?、、またそんな理由で。。。」
なおたん「かえぽ、ココ(眉間)にシワ寄ってるよー!。。そういう顔のことを『シケたツラ』って言うんでしょー♪」
かえぽ助手「やかましいわっ!、、どこからそんな言葉覚えてくるのよ!?まったく。。なおたん、これからペンシロウのテストをするから大人しく見ているのよ。わかったわね!」
なおたん「ガッテン生姜湯ポカポカー♪」
ぽん博士「もっとも、ペンシロウが本物のペンギンに混ざってのテストのときは会話機能はオフにして、ペンギンの鳴き声で鳴くようにするつもりだ。。今回はまず歩行テストから始めることにしよう。滑りやすい床面をバランスよく歩行出来るかどうかがポイントだな!」
かえぽ助手「。。は、博士!ペンシロウ、準備体操してますけど!?」
ぽん博士「え?、、なんだって!?。。あ!こら!ペンシロウっ!ペンギンがしないような動きを勝手にするんじゃないっ!!」
かえぽ助手「日本語を喋ることは構わないのにこれはダメなんですね。。」
ペンシロウ「あ!こりゃ、すんまペーン!!」
かえぽ助手「『すんまペン』って。。博士が作るロボットはボケ機能標準装備なんですか?」
ぽん博士「ペンシロウ!そのまま真っ直ぐ歩いてみてくれっ!!」
ペンシロウ「ガッテン生姜湯ペンペンー♪」
なおたん「そこは、ペンペンじゃないよー!ポカポカって言うんだよー♪」
かえぽ助手「なおたんにボケを指導されるロボットは初めてですね。。」
ペンシロウ「ペーンペン、ペーンペン、ペーンペン♪」
ペタ ペタ ペタ
ペンシロウ「ペーンペン、ペーンペン、ペー、、」
つるっ!! どてっ!!
ペンシロウ「あたたたたたたたたたたたっ!!」
ぽん博士「コケたっ!!」
かえぽ助手「奇声発してますけど!?」
ペンシロウ「あたたたたたたっ!!」
かえぽ助手「もしかして、痛がっている?。。自分で起きれないとか!?」
なおたん「立てー!立つんだーーー!!ペーーーーンッッ!!」
かえぽ助手「ボクシングかっ!?」
ペンシロウ「あたあっ!!」
なおたん「立ったー!!、、知花が立ったよー♪」
かえぽ助手「それを言うならクララでしょ!。。あ、いやいや、あのロボットはクララじゃないしっ!!」
ペンシロウ「あたーーーーー。。」
ぽん博士「なんとか立ったな。。カウントナインでギリギリだな!」
かえぽ助手「ボクシングですかっ!?。。あらら、腰押さえて痛がってますけど。。てか、そこって腰!?」
そして再び歩き出すペンシロウ。
ペンシロウ「ペーンペン、ペーンペ。。」
つるっ!! すってーん!!
ペンシロウ「あたたたたたたたたたたたっ!!」
ぽん博士「あ!またコケたっ!!」
なおたん「ぺんしろちゃん、コケ方上手だねー!私もぺんしろちゃんから面白いコケ方教えてもらうー♪」
かえぽ助手「なおたん、あれはウケをねらってコケている訳では無いのよ。」
ぽん博士「なんか、コケてばかりいるなあ。。もう少しバランス機能を調整しないとか。」
ペンシロウ「あたたたたたたっ!!」
かえぽ助手「転ぶ度に『あたたた』叫ぶんですねえ。」
ぽん博士「あー、そうだなあ。そこも改良しないとだな。」
かえぽ助手「そうですよー。毎回ああやって格闘家みたいに叫んでいては。。」
ぽん博士「立ちあがったときにファイティングポーズとらせてみるか。」
かえぽ助手「ボクシングですかっ!?」
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