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ロボットなおたん  作者: Nau
107/150

【第113話】あなたの風邪はロボから?

研究所。とある日の朝。


なおたん「はっくしんっ!!」


かえぽ助手「くしゃみをするロボットなんて、なおたんだけよねえ。」


なおたん「くしんっ!!」


かえぽ助手「それにしてもリアルなくしゃみをするわね。本当に風邪ひいているみたい!」


なおたん「ふぇっくしんっ!!」


かえぽ助手「あら?ちょっと、大丈夫!?。。そんなに連続で出ることなんて今まで無かったわよね!」


なおたん「はだびどぅも出るー!んはー♪」


かえぽ助手「鼻水が出るの?。。そもそもロボットのあなたの鼻から何が出てくるの!?」


なおたん「お試しになりますかー?お客さーん♪」


かえぽ助手「それ誰の真似よっ!、、試すって何!?」


なおたん「ふぇ、、ふぇ、、」


かえぽ助手「え!?またくしゃみ出るの!?」


なおたん「ふぇ~~~。」


かえぽ助手「出ないんかいっ!!」


なおたん「。。っくしっ!!」


かえぽ助手「って!、、やっぱり出たっ!!」


ぽん博士「なんだー?なおたん、さっきからくしゃみばっかりして!。。室温はそんなに低くないんだがな。。体感温度のセンサーの調子が良くないんかな?」


なおたん「ぐっど・はだびどぅーん!ぽんちゃどぅーん♪」


ぽん博士「『グッド・鼻水!』なんて挨拶は無いわっ!。。それとっ、ぽんちゃでは無い!ぽん博士だってのにっ!!」


なおたん「ごめーん・どぅーん♪」


ぽん博士「『ぽんちゃ』が抜けているでは無いかっ!!」


かえぽ助手「『ぽんちゃ』では無いんですよね?」


ぽん博士「あ!。。と、ともかく、なおたんのセンサー関係をちょっとチェックしないとだな。。なおたん、この部屋が寒く感じるのか?」


なおたん「あのねー、そんなでもないけどねー、今すぐコタツに入ってぬくぬくしながらアツアツおでんが食べたい気持ちマックスだよー♪」


かえぽ助手「寒いんじゃない!!」


ぽん博士「もしかすると外気の温度に連動して働く回路の一部が『夏仕様』で固定のまま、、要するに普通の人間が暑いと感じる温度がなおたんにとって丁度良いという状態になっているのかもしれんな。だから普通の人間が過ごしやすい温度というのが、なおたんの人工頭脳には『寒い』と感じてしまうんじゃないんだろうか。」


かえぽ助手「それで、なおたん、くしゃみを何回もしたり鼻水を流したりしていたんですね。。しかし、いくらリアルな人間型ロボットとは言え、鼻水まで流れる機能は必要なんですか?」


ぽん博士「わはははっ!実用的な機能だけなんてのしか付けなかったら、そんなもんは只の道具だよ。。なおたんをそんな只の道具にしたく無いからね。人間と同じく無駄なものがあったり失敗したりするっていうのが、なおたんの特徴だからね。本当の意味での人間型ロボットなのだ!!」


なおたん「ポンキー、いっつもお鼻濡れているんだねー!鼻水流しっぱなしなのー?エンドレスはなびどぅなのー?」


ポンキー「ワン♪」


かえぽ助手「確かにいろんな意味で人間みたいなロボットですよね。なおたんは。。あ!ちなみになおたんの鼻水って、やっぱり人間と同じような成分なんですか?」


ぽん博士「色合いと質感と味はかなり人間のものに近づけてある!」


かえぽ助手「味って!!。。あ、あの、想像したくないけど、やっぱりちょっとしょっぱかったりするんですか?」


ぽん博士「あの微妙な塩加減を出すのは難しかった!研究所員たちにジャンケンをさせて負けた者に舐めさせながら微調整して作ったのだ!私はジャンケン強かったから、あまり舐めないで済んだけどな!わははははっ!。。良かったら、かえぽ君も舐めてみるかね!?」


なおたん「お試しになりますかー?お客さーん♪」


かえぽ助手「結構ですっ!!。。てか、あんた誰や!?」


ぽん博士「さて、本題のなおたんの温度センサーの調整の件だが、本来は体内で自動的にスイッチが入って内部回路も冬の外気温に対応出来るように切り替わるんだが、今回のようになんらかの原因で自動で切り替わらなかったことを考えると、外部にも手動スイッチを付けたほうがイイのかもしれんなあ。。しかし、そんな無粋なものを、なおたんには付けたくないんだけどねえ。。」


かえぽ助手「以前、なおたんの背中に付けて不都合もありましたしね。」※


 ※【第23話】背中のスイッチを参照


なおたん「ねー、ねー、かえぽー♪」


かえぽ助手「なあに?なおたん!?」


なおたん「かえぽの前歯は何のスイッチなのー?」


かえぽ助手「これスイッチじゃないからっ!!」



-END-

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