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ロボットなおたん  作者: Nau
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【第106話】爽やかリツコさん

ここは某複合スポーツ施設の『にゃうんど・わん』。ぽん博士たちは完成したばかりのロボットの試験のために、ボウリング場でレーンをいくつか借り切っていた。


ぽん博士「これがついに完成した、ボウリング・ロボットの『リツコさん』だっ!!」


かえぽ助手「。。博士、なんで今回のロボットだけ『ちゃん』じゃなくて『さん』付けなんですか!?」


ぽん博士「あー、それはー、、まあいろんな理由があるが『大人の事情』と言うことで。。」


なおたん「大人のじょーじ?」


ぽん博士「『事情』だっ!。。『事情』と『情事』はちょび~~~っとだけ違うのだっ!!」


かえぽ助手「かなり違う様な気がしますが。。」


なおたん「リツコたんびっじーんだねー♪、、大人のみろくあふるるー♡」


かえぽ助手「『大人の魅力』って、、なおたん、わかるのー!?、、それと、『リツコたん』じゃなくて、『リツコさん』なんだって!!。。でも確かに今回のロボットはセクシー路線ですねえ。ミニスカートから見えている脚がすごい綺麗ですよね!!」


ぽん博士「ロボットだとは言え、ただ正確にボールを転がせればイイってものでは無い。そこに美しさが無ければ真のボウリング・ロボットとは言えんのだっ!、、これこそが私のロボット美学!!」


かえぽ助手「て言うか完全に博士の個人的趣味ですよね。。必要以上に短いタイトスカートとか穿かせてますし!!」


なおたん「ぽんちゃ、\へん・たーい/、、えろぽんさんに敬礼!ハッ!!」


ぽん博士「『えろぽんさん』って何じゃーっ!!ポーズまで付けて言うなっ!!。。美しさを強調して作ったらこうなったのだ!!。。ともかく、このリツコさんの投げる姿を一度見てもらえれば納得すると思うぞ。誰もが見とれてしまう投球ホームなのだからなっ!!」


リツコさん「それじゃ、投げるわよーん♡」


かえぽ助手「わ!急に動き出した!!、、博士、今回のロボットは歌ったりしないんですか!?」


ぽん博士「『♪ボウリング大好き!リツコー!リツコー♪』って歌わせようとしたのだが、字余りになってしまうので、今回は泣く泣く断念したのだ。その代わりリツコさんは言葉使いや仕草がとてもセクシーなのだっ!!」


かえぽ助手「字余りが理由って、、てか、毎回歌わせているその元歌なんなんですかっ!?。。それとなんでリツコさん、ああやって必要以上に身体くねらせているんですかっ!?」


なおたん「わー♪ リツコたん、身体柔らかいんだねー!私も柔らかバデーなんだよー!ほらー♪」


 くるんっ!


かえぽ助手「首を一回転させるなってばっ!、、ホラー映画かっ!。。そういうのは柔らかいって言わないのっ!!」


ぽん博士「ほらーって言った後の『ほらー映画』か!、、かえぽ君もシャレが上手くなったなあ!!」


かえぽ助手「感心するポイントがおかしいですよっ!!」


リツコさん「ねーえー、投げてイイのかしらーん?、、リツコ困っちゃうー♡」


かえぽ助手「『リンダさん』って名前のほうが良かったんじゃないですか!?」


ぽん博士「かえぽ君、よく知っていたな。。よっし!投げてイイぞー!リツコさん!!」


リツコさん「博士、さーんきゅ♡、、いくわよーん♡やっ♡」


 しゅぱっ!!


 ガコーン!!


リツコさん「完璧ぃー♪ うっふーん♡」


かえぽ助手「ストライクっ!!。。流石ボウリング・ロボット!、、鮮やかーっ!!」


ぽん博士「そこはあえて『爽やかー!』って言ってもらいたかったなあ。」


かえぽ助手「ところで、リツコさん1球投げ終わる度にああやってセクシーポーズをとるんですか!?」


ぽん博士「いや、あれはストライクを出したときのポーズで、ミスをしたときはまた違うポーズをとるようにプログラムしてある。もっとも、めったにミスなんかしないんだけどな!わははははっ!!」


かえぽ助手「(それよりもいちいちセクシーポーズをとらせてることがミスのような気がするんだけど。。)」


ぽん博士「ん?なんか言ったか!?」


かえぽ助手「いえ、なんでもありません!!。。なおたーん!今度は、なおたんも投げてみる?、、今のリツコさんのを真似して投げてみれば上手くいくわよ!!」


なおたん「おっけー!じゃあ、投げるわよーん♡うっふーん♡」


かえぽ助手「それは真似しなくてイイからっ!!」


こうしてリツコさんのボウリング試験が何度か繰り返されたのであった。ボウリング場はリツコさんの「うっふーん♡」となおたんの「うっひょー♪」の声が延々と響いていた。


ぽん博士「リツコさんはかなりの腕前だが、パーフェクトを達成するにはもう少し精度を上げないとだな。。よし、今回はここまでにしておくか!!」


かえぽ助手「了解しました。。それにしてもリツコさんはスゴイですねえ。。毎ゲーム200点を超えるんですもんね!!」


ぽん博士「だけど、隣で投げていた なおたん はそんなにボウリングは上手くならなかったなあ。」


かえぽ助手「ものすごいスピードの球を投げるんですけどねえ。。ガーターばっかりで、その度に『♪ガーター、ガーター、ガーター♪うひょー♪』とか言って喜んでいるし。。」


ぽん博士「なおたんは自分が興味持たないと真面目に覚えようとしないからなあ。。さて、帰るとするか!予定時間よりちょっと過ぎてしまったかな!?」


かえぽ助手「あ!そうですよね!、、えーと、今何時頃かな。。!?」


なおたん「さっき、14時うっ分♡だったから、そろそろ14時あっ半♡だと思うわよーん♡」


ぽん博士「なおたん、ボウリングじゃなくて、リツコさんの口調ばかり覚えちゃったなあ。」


かえぽ助手「使い方ちょっと間違ってますけどね。」



-END-

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