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ロボットなおたん  作者: Nau
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【第9話】なおたんの誕生日、そして。。!?

ここはとあるロボット研究所。科学技術の世界的権威『ぽん博士』は人工知能搭載ロボット『なおたん』に日々いろいろな実験を行っていた。

ある日の昼間、研究所内にある第一実験室で、ぽん博士の助手『かえぽ』は なおたん にリボンで閉じてある箱を渡そうとしていた。


かえぽ助手「はい!なおたん、プレゼントでーす!開けてみてー♪」


なおたん「うひょー♪プレゼントー!?。。私にー?なんだろ、なんだろー!?。。ガサゴソ。。わ~!!『えろいんぴつ』だー♪」


かえぽ助手「『色鉛筆』よっ!ちょっと過ぎちゃったけど、9月10日はなおたんの生まれた日だったでしょ!だから誕生日プレゼントよ!。。なおたん、1年経ったんだね!誕生日おめでとー♪」


ぽん博士「以前、なおたんにスケッチを描かせる実験を行ったら、まるで人間が描いたような、なんともいえない味のある絵を描いたんだよ。ロボットに芸術的センスを植え付けるとは、さすが私!あっはっはっはっは!」


なおたん「あっはっはっは!」


かえぽ助手「なおたん、絵を描くのが好きみたいだから、これでまた好きな絵を描いてね♪」


なおたん「わー!菜の花イエローも入ってるー♪かえぽー、ありがとー!ぽんちゃー、ありがとー!!」


ぽん博士「あのなー、なおたん!もう1年も言い続けているんだけど、そんでもってもう1回言うけど、私はぽんちゃでは無くてぽん博士なんだけどな~!わかってくれたかな~!?」


なおたん「わかりました!ぽんちゃー♪」


ぽん博士「がくっ!。。やっぱりダメか!。。おっと!そういえば、なおたん からもかえぽ君にプレゼントがあるんじゃなかったのかな?」


なおたん「あー!そうだー!かえぽー、ちょっと待っててねー♪」


そして奥からガラガラとキャスターに載せて何かを運んでくるなおたん。


なおたん「じゃじゃーん!かえぽー、誕生日おめでとー♪『なおたん・すぺさる・ケーキ』で~~す!!」


かえぽ助手「え~!すごーい!!これ、なおたんが作ったの!?わ~!なおたん、ありがとう!!」


ぽん博士「かえぽ君はたしか9月15日が誕生日だったな。なおたんにそれを教えたら、かえぽ君を喜ばせたいって言ったので実験を兼ねてケーキを作らせてみたんだ!」


なおたん「昨日、頑張って作ったんだよー!美味しいんだよー!食べて食べてー♪」


かえぽ助手「ありがとう~♪すごいなー!なおたん!ケーキまで作れるようになったんだ~!。。じゃあ、ちょっと切り分けるね♪」


なおたん「大きいの作ったから、ぽんちゃも食べてー♪」


ぽん博士「どれどれ、じゃあ、ちょっともらおうかな!」


かえぽ助手「いただきまーす!。。あれっ?このケーキの中に入っているのは、なあに?。。チョコレートかなあ!?」


なおたん「サバの味噌煮だよー♪かえぽがだ~い好きだって、ぽんちゃから聞いたよー!」


かえぽ助手「サ、、サバ!?味噌煮ー!?。。ちょ、ちょっと!博士!なおたんに何教えてるんですか~!?」


ぽん博士「いや~、たしかにかえぽ君はサバの味噌煮が大好物だとは教えたが、まさかそれをケーキの中に入れるとは思わんだろ、普通!。。すごいな。味噌と生クリームが一緒になっておる!。。おや?この赤いのはなんだね!?なおたん!」


なおたん「それねー、赤カブだよ~♪かえぽもぽんちゃも漬け物好きだって言ってたから、どれを入れるか迷ったんだよ~!赤色きれいでしょ~!あはははは♪」


ぽん博士「ブホッ!!。。か、かぶ!?。。赤かぶ!?。。その隣、たくあんと茄子だな。これ!!」


かえぽ助手「は、博士!。。サバの隣は、め、明太子です!その周りにイカの塩辛がトッピングしてあります!生クリームの中に魚と漬け物がたっぷり入っています!こんな恐ろしいケーキは未だかつて見たことがありませんっ!!」


ぽん博士「か、かえぽ君!しかも上からネギがぶっさしてあるぞ!そんでもって、真ん中に「かえぽ」って文字がヒジキで書かれておる!これはもはや罰ゲームのレベルだな!。。しかしだ、かえぽ君。なおたんの精神回路はとてもデリケートに出来ている!本当のことを言ったらショックで回路がショートしてしまうかも知れん!なんとか我慢して笑顔で食べきるんだっ!!」


かえぽ助手「わ、わかりました!、、今までの私が体験してきた危険度に比べれば、今回はまだイイほうなのかも知れませんもんね。。とりあえず食べられるものが入っているし。。しかし勇気いるな~、これ。。では!。。パクッ!。。グッ!マ、マズ。。ぐえぇ」


ぽん博士「かえぽ君、なんか顔色が紫色になっておるぞ!だ、大丈夫か!?」


かえぽ助手「そ、そういう博士も、顔色が黄土色になってます!このケーキこのまま食べ続けるのはデンジャラスすぎます!!」


なおたん「ぽんちゃー!ケーキ美味しいー!?ねー、美味しいー?美味しいー!?」


ぽん博士「お、美味しいよー!なおたん!じょ、上手に出来たなー!。。うっぷ!」


なおたん「わー♪やったー!やったー!嬉しい~!!うひょー♪。。ねー、ねー!かえぽー!美味しいー!?」


かえぽ助手「おおお美味しいわよー!なおたーん!あ、ありがとー!。。うぷ!」


なおたん「でしょー!美味しいでしょー!うひょー♪」


かえぽ助手「な、なおたん。。なにか飲物はなーい?。。(うぅ!キッツイなあ、これ!)」


ぽん博士「なおたん。。まさかとは思うのだが、この目の前の飲物に入っているモノは。。!?」


なおたん「『サバの味噌煮ジュース』で~す♪」


-END-

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