第二部
で、いきなり執筆する前にちょっくらネタは作ってておおまかなあらすじはあるんですけど、ファンタジー要素は申し訳程度しかありません。ファンタジーがちょっとからんで謎のストーリーになります。すいません、コメディです。不定期程度で、すぐ終わる感じですんで。
真樹斗はふいに尿意をもよおしてきた。
アイスコーヒーを飲み干し、缶をゴミ箱に放り込んで足早に公園のトイレを探す。
見つからない。
そこでどうしようも無くなり、ある大きな空き家を発見してその庭に勝手に侵入した。
そして庭の大きな木のところで立小便を始めた。
(ふー。この家の持ち主の人ごめんなさい。でもしょうがないんです。悪気はないんです。文句言われたら弁償しますから。でもなるべくなら話合いで解決しましょう。)
小便が終わり、ジーンズのチャックを閉めたとき何かが身体にからみつく感触があった。
(え?蛇!?)
よくみると、木の枝が自分の身体にからみついている。
そのまま、枝に身体を持ち上げられていっきに木のうろの穴に放り込まれてしまった。
「ぎゃああああああああああ!!」
うろの穴の奥には洞窟が続いており、着地もできないまま穴の奥へ到着した。
そして「どすん」という音がして尻餅をついた。
「いててててて。」
立ち上がって穴の入り口を見上げると、だいぶ高いところにある。
(落ちてしまったのか・・・・・どうする?明日は土日だからまだいいけど、月曜までこのままじゃ出席日数が足りなくなって単位が危ない。)
すると、心配をしている真樹斗の耳にどこからか楽しそうな音楽と声が聞こえてきた。
ケルト音楽のような感じだ。
よく見ると奥に扉のようなものと明かりも見える。
歩いていくと、どんどん音楽と声が大きくなっていく。
笑い声が聞こえる。
扉のようなものの前で深呼吸を数回して息を整え、意を決して扉を開いた。
すると、中は洞窟の空間を利用した大きな酒場になっていた。
いつくもの蝋燭の明かりが酒場内を照らしている。
木の太い根が酒場内に張り巡らされているのが分かった。
だが、驚いたのは客の姿だった。
店員は人間の女性のようだが、客にはRPGに出てくる姿のままのオーク、ゴブリン、音楽を演奏しているエルフ、お行儀よく人間のようにイスに座っている犬(よく見ると服を着ているので狼人間か?)、そして身長が低い割にごつい身体をした年老いた男性だった。
年老いた男性が振り向いて真樹斗に声をかけた。
「おう、お前さんもお客か?そんなとこに突っ立ってないで、こっちで飲んだらどうじゃ?」
呆然と立ち尽くしていた真樹斗を女性の店員の一人が「お客さん、こっちこっち」と手を引いて木と石でできたカウンター席に座らせた。
カウンター席を触ってみたり、周囲の客の様子を見てみる。
一瞬、オークと目が合ってあちらから睨みつけて来たが、すぐに真樹斗が目をそらす。
オークは「フンッ」と鼻息を鳴らした。
「何飲みます?」
「あ、ええと、俺・・・・・・ここってコスプレ居酒屋か何かですか?」
「おぬし、何をいっとるんじゃ?」
「あ、すいません。メニューは・・・・」
「なんじゃ、初めてかい。」
「あー、どおりで。ここらじゃ見ない顔だと思った。じゃ、とりあえずワインもあるけど、うちのおススメのバッカスっていうミードでいい?それと干し肉と米のスープで。」
「あ・・・・はぁ・・・・・」
(ミード??確か、人類最古の蜂蜜を発酵させて作った酒じゃなかったっけ?つか、俺酔ってるのかな。これ夢?)
とりあえず顔をつねってみるも、夢のような感じがしない。
(ま、いっか。一杯飲んで帰ろう。)
店内のケルト音楽のような曲が、一転して管楽器を使った別の北欧のような音楽に変わった。
木製の樽のようなコップに酒が注がれ、「よいしょ、よいしょ」と声を出しながらもってきたのは数人の小人たちであった。
呆気に取られて見ていると、店員が話しかけてきた。
「お客さん、本当にシロートなのね。小人は私が雇ってるの。仕事くれってうるさいんだから。」
よく見ると店員の耳は横に長く先が尖っており、耳元に金属の耳飾をつけていた。
「お姉さんも、エルフ?」
「そうだよ。まぁエルフでこんな酒場やってるの私たちくらいだけど。」
「なんだ、やっぱり夢か。」
「?」
「ま、いいや。一杯飲んだらもう帰ります。」
うーん、もっとファンタジーを勉強するか・・・と、いう間もなくファンタジー要素が薄れていきますんで。人気出たら関連する色々な話も上げていきますよ。