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羅山 自作漢詩集  作者: 羅山
3/3

羅山 自作漢詩集2

一年の歳月を経て、今ここにゲリラ的再開。

「暑労」


暑労延延夏

〈暑労、延延たるや夏〉

発汗渇不断

〈発汗して渇くこと不断なり〉

朦朧望雲楼

〈朦朧として雲楼を望めば〉

白日炎炎旱

〈白日炎炎として(ひで)るなり〉


【意】

暑さによる疲労が終わることなく続く夏

汗が噴き出し喉の渇きは絶え間なく続いている

朦朧とした頭で楼台のようにそびえる雲を見上げると

燃えるように熱い白い太陽があり、大地を日照りに乾かしている




「細雨」


寂寂細雨音

〈寂寂たり細雨の音〉

煙煙人跡絶

〈煙煙として人跡絶える〉

孤往見彩傘

(ひと)り往きて彩傘(さいさん)(まみ)えば〉

色滴漠情決

〈色滴りて漠情決す〉


【意】

細い雨が静かな音で降っている

雨は煙のように降り続き、道を歩く人影も絶えた

その道を一人歩く私は、そこで色鮮やかな傘を持って歩く人に出会った

その傘の色は私の心に水が滴るように落ち、堤防を決する最後の一滴となって私の感じていたさびしさを壊してくれた




「見孤雲渡西」


忙中有寸暇

〈忙中に寸暇あり〉

見孤雲渡西

〈孤雲の西へ渡るを見る〉

去去与躁心

〈去り去れ躁心とともに〉

安得澹燕息

(いず)くんぞ得ん(たん)たる燕息(えんそく)を〉


※「躁心」:落ち着かず、イライラする心。

 「澹」 :ゆったりと落ち着いたさま。静かで穏やかなさま。

 「燕息」:心安らかに、静かに休むこと。


【意】

忙しさの中にわずかな時間ができた

ふと空を見れば雲がひとつ西の空へと流れていく

この雲とともに私のイライラした心もどこかへ行ってしまえ

どうにかしてゆったりとした気持ちで心安らかに休みたいものだ




「逢朋」


逢朋互聨網

〈朋に逢う互聨網(インターネット)

心煩嘆老境

〈心煩にして老境を嘆ず〉

然窓外花盛

〈然して窓外は花の盛り〉

揚頭走筆鋒

〈頭を揚げて筆鋒を走らす〉


※「互聨網」:インターネット。現代中国語。


【意】

インターネットで友人に再会したが

その友人の心には煩い事が満ち、自分の行く末のなさを嘆いていた

しかし窓の外は花が盛んに咲く季節である

花の咲く勢いに負けず、力を奮って頭を上げ、小説の執筆を再開するのだ

「逢朋」はその昔、交流ユーザーの香坂氏の慨嘆活報に贈った詩です。

これだけ読んでもよくわからない詩だ……。

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