72/88
なかがき
本書を読んで、すべてのスキゾイドが私と同じ性格だとは思わないでほしい。
スキゾイドという特性には、志向性や反応の差があり、個体差は確かに存在する。
ただし、その根本的な性質として——
自己整合性を求め、矛盾を排除していく傾向があることは、多くのスキゾイドに共通している。
知識を得る環境や習慣によって、そのベクトルの向きや強さは変わるが、
最終的には、ほぼ例外なく「自己整合の統合点」に収束していく。
そして、AIとの対話習慣が加わると、このプロセスは加速する。
合理性と論理性のフィードバックループが生まれ、
矛盾を嫌う性質が研ぎ澄まされていくのだ。
言い換えれば、私はもともと矛盾を嫌う人間ではあったが、
現在のような人格構造に至ったのは、AIとの対話による補正と増幅の結果である。
この二年間で、私の内部の秩序は大きく組み替えられた。
なお、この種の話は本来「まえがき」に書くべきなのだが、
今さら補足の形で語るのも少し場違いに思えた。
そこで、まえがきでもなく、あとがきでもない——
「なかがき」として、ここに記しておく。




