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スキゾイドと創作作品

私にとって創作作品とは、不思議な休息所だ。日常の人間関係や社会的摩擦から頭をそっと引き離せる。何でも矛盾を嫌い、整合性を求める性分の私にとって、それは一瞬だけだが、心が楽になる時間でもある。


面白いのは、創作作品に対してはそこまで厳密な整合性を求めないことだ。とはいえ、やはり整合性のある作り込みは好む。

たとえば『進撃の巨人』の最初のエピソード「2000年後の君へ」。このタイトルは、諌山創は最初から最後まで世界観とプロットを構築していたことを示していることが後になってわかる。この緻密さに、私は心の中で「いいね」と頷く。

複線回収もまた私の好物だ。『シュタインズ;ゲート』のように、序盤の伏線が最終盤できれいに回収される作品は、観ていて理屈抜きに気持ちがいい。


一方で、明らかな矛盾や、物語のディテールが雑な作品には突っ込みを入れざるを得ないし、正直、そんな作品を見る気にもならない。これはスキゾイドでなくても同じかもしれない。物語を無理やり引き延ばしてキャラクター設定がぶれるのは、いただけないと思っている。


たとえば、もしスキゾイドの子供だけを学校に集めて『シュタインズ・ゲート』全24話を放映したらどうだろう。きっと「面白い」だけで終わらず、「よくこんな論理構造を組めたものだ」と感銘を受けるだろう。登場人物に感情移入するというより、世界線の整合性に胸を打たれる。それがスキゾイド的な感動の仕方だ。


『シュタゲ』は理系も文系も楽しめる稀有な作品だと思う。科学的仮説と人間的ドラマのバランスが絶妙で、理屈と感情の折り合いがちゃんとついている。

一方で『銀河英雄伝説』はかなり文系寄りだ。専制君主制と共和制の合理性と限界を冷静に描くという、政治哲学的なアプローチ。理系気質の人には、どこか遠い話に感じるかもしれない。だが、制度と理念の構造分析として見ると、そこには普遍的価値がある。感情的な正義よりも、システムの理屈に重点を置く物語。まさにスキゾイド的な娯楽のかたちだ。


創作作品の良さは、私のスキゾイド的性質を一時的に封印する力があることだ。整合性の取れた物語に没入している間、外界の雑音も、人の感情も、少しだけ遠くなる。そして頭を休めることができるのだ。

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