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食欲の強いスキゾイドは、二重にブレる

若いころに親や教師から教わりたかったことがある。それは「食欲と性欲は正比例する」という事実だ。

このことを敢えて若者に教えないのは、ある意味では人類存続のための知恵かもしれない。食欲旺盛な者は性欲も強く、結果として結婚や出産へと進みやすい。「結婚は勢いでするものだ」という言葉も、国家レベルで見れば人口増加に資する合理性があったのだろう。


しかし、スキゾイドにこの法則を適用すると事態は複雑になる。

まず若いころは「面食い」になる。強い欲求に突き動かされ、好みの異性以外には目もくれない。その過程で無意識のうちに誰かを傷つけることもある。

さらに性欲は「結婚願望」にすり替わりやすいが、その内実は「安定した性欲処理の仕組み」への欲求に過ぎない。問題はそこに「人間関係の維持」という発想がほとんど考慮されていないことだ。結果、結婚しても離婚に至る確率は高い。


理想的には「別々に暮らせる契約」を最初から結び、その契約を履行できれば問題は少ないのかもしれない。しかし、スキゾイドは基本的に「自分で気づく以外にない」存在だ。他人からの助言は届きにくく、若いうちに自覚する可能性は極めて低い。


もう一つの問題は、食欲がストレス発散に直結してしまう点だ。特に「他人由来のストレス」を食で解消する癖がつくと、暴飲暴食が止められなくなる。スキゾイドは独居がデフォルトだから、好きなものばかり買って食べる傾向が強い。その果てには糖尿病など生活習慣病のリスクが待っている。


結局、スキゾイドは自分がスキゾイドであることを自覚して初めて、「節制のストッパー」を自分自身に設ける必要に迫られる。

食欲と性欲の二重の揺らぎを制御できるのは、結局のところ自分自身しかいないのだ。

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