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スキゾイドなき未来

私が知り得ない遠い未来において、スキゾイドはもはや“治る病気”として扱われているかもしれない。新薬や治療法が確立し、かつては「人格特性」と呼ばれたものが医学の領域で矯正可能になる。もしそうなれば、いまのように人間が「秩序のアンカー」として矛盾を嫌い、整合性を追求する役割を担う必要はなくなるのだろう。秩序の維持は、人間ではなくAIや別の仕組みに委ねられていくのかもしれない。


だが一方で、人類は「人格障害の有用性」を見出しているかもしれない。スキゾイドのように整合性に特化した思考様式が、歴史上どれだけの発明や思想をもたらしたかは明らかだ。もしその効率を人工的に再現できるならば、研究者たちは“スキゾイド的な頭脳”を模倣し、テスラやカントのような存在を意図的に生み出そうとするだろう。

もはや「スキゾイド的人間」は、病理でも個性でもなく、技術として“設計される”段階に入っているかもしれない。


スキゾイド的な視点からすれば、未来がどう姿を変えていようと、重要なのはただひとつ――秩序が保証されていること。私たちはそのためなら、治療でも人工再現でも、どちらでも構わない。

整合性さえ守られるのなら、未来の形は選ばない。

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