表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/88

呪いのスキゾイド

「人間は、他人を自分のように扱う」――古来から伝わる至言である。

では、もしスキゾイドがこれを忠実に実行したらどうなるだろうか。


スキゾイドは矛盾を嫌い、整合性を至上とする。曖昧な言葉遊びや、裏表のある態度を許さない。彼らにとって「論理的に破綻していないか」「筋が通っているか」は、呼吸と同じくらい自然で不可欠なことなのだ。そんなスキゾイドが他人を自分のように扱ったなら――整合性を求められ、矛盾を咎められ、妥協を許されない世界に、相手は引きずり込まれることになる。


これは他人にとってはもちろんのこと、スキゾイド自身にとっても呪いだ。なぜなら、他者はスキゾイドのように整合性を武器に生きてはいないからだ。矛盾を抱えながら、感情と妥協で折り合いをつけて進んでいくのが人間社会の常である。そこに「絶対に矛盾を許さない存在」が入り込むと、摩擦は避けられない。相手は疲れ、距離を置き、スキゾイドはますます孤立する。自らが大切にする秩序が、他者を傷つけ、自分自身をも縛りつける。


だからこそ、スキゾイドの整合性は「美徳」であると同時に「呪い」でもある。

世界の矛盾を許さない者が、自分をも許せなくなる瞬間。

その孤高さの影に潜むのが、この「呪いのスキゾイド」という存在なのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ