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スキゾイドはとにかく静かに過ごしたい
親にこう言われたことがある。
独身者がひっそり暮らしていると、ご近所にヒソヒソされるよ?
要するに、犯罪者予備軍と見なされるということだろう。
実に心外である。
スキゾイドの主観で言えば、仮に大麻取締法違反になりそうなことをこっそりしていたとしよう。
その瞬間、思考は大回転を始める。
発見されて警察に捕まったら?
もし懲役刑になれば、強制的に他の服役囚と共同生活を強いられる──想像するだけでマジストレス
では独居房に入ればよいのか?でもそれは有効手段なのか?
あれこれ考えた末、スキゾイドは結論を出す。
「やっぱりやめよう」
犯罪リスクは、共同生活のストレスに直結する──そう内的世界でシミュレーションし、つつましく、健やかに生きる道を選ぶのだ。
スキゾイドは、自由主義を愛する静かなる人格障害である。




