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期待するから失望する
若いスキゾイドは、世間の常識のなかで何とか生きようともがく。
しかし、社会の要求や人間関係はことごとくストレッサーとなり、襲いかかってくる。
その結果、他罰的になりやすい時期がある。
「あの人が悪い」「世の中がひどい」と思うが、その根底にはある種の悟りが芽生える。
それが、
「期待するから失望する」
この認識を繰り返すうちに、やがて次の疑問が生まれる。
──これは他人の問題ではなく、自分の問題、つまり主観的な問題ではないか?
ここから、スキゾイドとしての自覚が始まる。
そして、ようやく自分自身の反応を調整し、生活や内的世界の秩序を守る対応が取れるようになるのである。




