表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

誹謗中傷

Vをはじめて、もちろん誹謗中傷されたし、アンチだってたくさんできた。


『歌下手なくせにいきってんじゃねぇよ。』

『ブスだからVやってるんでしょ?』

『さっさと消えろよゴミ。』


こんなことだってたくさん言われると分かってた。


でも言われたときのことを考えてなかった。


私はスマホをとった。

そしてこんな投稿をした。



『「大切なお話」これからの活動についてお話します。配信みてくれると嬉しいです。』



私はこの配信で、活動を最後にする。

世界一のVがやめるなんてもったいないと思うだろう。

私だって思う。


価値のあるアバター。

価値のある曲。

私は価値のあるものに塗り固められた価値のない人間なのだ。


いずれかそれがバレ、炎上し、私は自殺するかもしれない。


そんなことが起きないように私はやめる。


世界一のVを。




そして迎えた最後の配信。


始まる前から10万人もの人が待機していた。

みんなはたくさんコメントしてくれていた。


『これからの活動についてってなんだろう?』

『嬉しいお知らせだといいな。』

などなど…


ポジティブな人が多かった。

みんなごめんね。


配信開始ボタンを押した。

そしていつもの準備中の画面がうつる。

緊張するな。


「みなさんこんういー。星田ういの配信がはじまりましたー」

「今日も見てくれてありがとー」


『まってました!』

『今日もういちゃんの声聞けて嬉しい!』


そういうコメントをみてると、余計に心が痛む。


「さっそく大切なお話をしていこうとおもうんですけど…」

「私星田ういはこの配信で活動を終わりにしたいと思います。」


ついに言ってしまった。


みんな悲しいとコメントしてくれる。


「理由を言うと、誹謗中傷が増え、精神的に辛くなってしまったからです。このまま活動を続けると、みなさんに迷惑をかけてしまうと思い、覚悟を決めました。」


「今まで応援してくれたみんな、ごめんなさい。そしてありがとう。」


「感謝の気持ちを込めて最後に歌います。」


『最後のういちゃんの思い、しっかり受けとります!』


嬉しいなぁ。

みんなありがとう。


「それでは聴いてください。」



「君に届くまで。」



──ちっぽけなちっぽけな声でも

──君はきいてくれますか?

──君に届くまで私はずっと歌い続けるよ

──君に届け


「今までありがとうございました。君が私を忘れても、私は君を忘れません。でもたまに思い出してください。ういってやついたなって。」


「私は君が大好きです。この気持ち届くといいなぁ。」


気づいたら私の目から涙があふれていた。

「では、最後に」



「君に届け‼︎」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ