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彼女のもう1つの悩みは、ストレスだった。


学校も会社も休みがちのせいで、周囲からあまり評判がよくないことは分かっていた。


しかしどうにもならないことからストレスを感じて、余計に体調を崩してしまっていた。


会社関係だけではない。


それは友達や恋人関係もそうだった。


自分の体調のせいで、遊ぶ約束がダメになることはしょっちゅうあり、まともに会って話すことすらあまり出来なかった。


そのせいで親しい者はいなく、彼女は何でも1人で抱え込んでしまっていたのだ。


社交的になることもできず、消極的にしか行動ができない。


そんな自分を変えたくて、この薬を選んだ。


彼女は自分のお腹を撫でて、苦しまないよう、痛まないよう、願った。




やがて体調がゆっくりと崩れていった。


しかしいつもより苦痛は少ない。


ただやはり波があり、耐え切れない時は緑色の薬を飲んだ。


すると効き目はすぐに現れた。


飲むとスッキリ気持ちが晴れやかになり、体も軽くなるほど良くなった。


苦痛が全く無くなったのだ。


そして生理が来ても、彼女は薬を飲むことで症状を押さえ、元気に過ごせた。


効き目を確信した彼女は、緑色の薬を購入し続けた。


それからというもの、苦痛を少しでも感じれば緑色の薬を飲み、体も心も平穏にした。


彼女はおかげで苦痛を感じなくなっていった。


その状態に驚いた女友達に、例のサイトのことを打ち明けた。


しかし彼女の顔色はみるみる悪くなっていった。


体も痩せ細り、テンションだけが異常なほど高かった。


その様子を見て、周囲の人間は彼女に病院に行くように勧めた。


しかし一切苦痛を感じなくなっていた彼女は、周囲の心配を笑い飛ばした。




自分は何ともないから―と。



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