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女子高校生が言ったサイト名と薬の名前を、彼女は覚えて帰った。
そして家に着くとすぐにパソコンを立ち上げ、サイト名を検索した。
すると本当にそのサイトは存在した。
しかも女子高校生が言った通り、女性であることと生理痛で悩んでいる人だけが、販売している鎮痛剤を買えるらしい。
彼女は早速、薬を購入することを決めた。
だが薬を購入するには、アンケートに答え、しかも身分証明書をコピーして送らなければならない。
面倒だったが、痛みを取り除く為だと、彼女は手続きをした。
アンケートは生理痛のことに関して。
一度でも妊娠したことのある女性は対象外らしい。
そしてどのような症状があるのか、パソコンで記入した後プリントアウトした。
プリンターで保険証をコピーし、封筒で送った。
数日後、サイトからパスワードが書かれたカードが送られてきた。
パソコンでサイトへ行くと、パスワードを入力する画面が出てきたので打ち込むと、薬を買う資格を得たのだと説明文が出てきた。
審査はかなり厳しいらしい。
彼女は薬の販売価格を見て驚いた。
まず茶色の小粒の薬を購入する。この薬が基本となる鎮痛剤みたいだ。
そして後に体に苦痛を感じた時に飲む薬として、緑色の丸い薬を購入しなければならない。
これがセット売りにされているのだが、万単位として値段は出ていた。
買うのを止めようかと思ったものの、どうやら高いのは茶色の薬だけらしい。
後から飲む緑色の薬は、まとめて買っても安いものだった。
悩んだ末、効き目を信じて購入することにした。
お金を振り込んで数日後に、薬は届いた。
早速茶色の小粒の薬を飲んだ。
そろそろ体調が悪くなり始める時だったので、祈る気持ちで飲んだ。
体調が悪くなりやすいせいで、会社は休みがちで、周囲の人々からはいい顔をされていなかった。
仕事を精一杯やっても、休みがちでは意味がない。
分かっていても、自分ではどうにもならないのがイラだっていた。