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ギルド嬢の大罪無双〜平凡な受付嬢は禁断の力で世界を駆ける〜  作者: 柴咲心桜
第12章 魔国編

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駆け引きの幕開け――揺れる王城と魔国

王宮――大宰相アストールの怒り


豪華な執務室で、アストールは一枚の文書を手にして激しく眉をひそめていた。

「くそ……まさか、あのサティが我が家の汚点を掴んでいるとは」


側近が冷静に報告する。


「はい、大宰相。貴族間で動揺が広がっています。あなたへの支持が徐々に揺らいでいます」


「こんなはずはない……だが、このままでは策を講じねばならん」


アストールは握り拳を作り、静かに言った。


「サティを孤立させ、彼女の支持者を切り崩せ。情報戦で負けるわけにはいかん」



***


魔国――反発派の動揺と策略


暗い会議室で、リリアナの反発派の一人が声を荒げた。


「こんな人間との妥協など許せぬ!我らが魔族の誇りを捨てるのか!」


別の幹部は冷静に答えた。


「だが、リリアナ様の意志は固い。今は分裂を避けるため、静観するべきだ」


「だが内部にも味方がいる。サティの情報操作が功を奏しているのだ」



***


サティの次の一手


王都では小規模な合同軍事演習の計画が発表され、各地で注目を集める。


この動きは、メディアや民衆にも好意的に受け止められ、反発勢力の影響力を薄めることに成功していた。


フリッツが報告した。


「合同演習の成果が公表され、民意も味方につきつつあります。アストールの支持は明らかに減少しています」


サティは微笑みながらも冷静に言う。


「まだ油断はできない。だが、ここまで来れば、反発派の動きは限定的になるだろう」



***


サティの駆け引きは順調に進みつつも、依然として不穏な空気は消えていない。

これからの展開がより一層、三者の未来を揺るがすことになるだろう――。

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