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ギルド嬢の大罪無双〜平凡な受付嬢は禁断の力で世界を駆ける〜  作者: 柴咲心桜
第12章 魔国編

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緊迫の三者対峙

サティの言葉に、一瞬、勇者レイナの剣先が揺らぐ。


だが、その瞳はまだ疑念と警戒を強く宿していた。


「……敵と話し合うなんて、あり得ない」

レイナは強い声で言い放つ。


「サティ、お願い。無駄な戦いは避けたい」

魔王リリアナの声は静かだが、鋭い。


「私には使命がある。魔王は討つべき存在だ」

レイナの決意は揺るがない。


「私の話を聞いて。世界の均衡を壊しているのは、単なる魔王でも勇者でもない――対話を拒む心だ」

サティは両者の間に立ち、声を張る。


リリアナは穏やかに微笑んだ。


「勇者よ、私はかつて多くの誤解と戦いを経験した。

だが滅びを望んだことはない。共存こそが未来を繋ぐ道だと信じている」


レイナの剣がゆっくりと下がる。


「信じろと言われても難しい」

だが、その瞳には迷いが浮かんでいた。


「ならば、証明しよう。無用な争いを避けるためにも、私たちの力を合わせてみてはどうか?」

サティは真剣な目でレイナを見据えた。


リリアナも頷く。


「まずは話し合いから。決して簡単ではないが、歩み寄る価値はあるはず」


沈黙が辺りを包む。


そして、レイナはゆっくりと剣を鞘に収めた。


「……わかった。話を聞こう」


緊張の糸が解け、三者の新たな関係が動き出す。

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