受付嬢、土地を買う
筆記試験の翌日、私はレイシア様の要望に答えるため学院の近くにある土地を買いに商業ギルドに来ていた。広さは貴族の屋敷ー軒分。
「この土地にします」
私は担当の人に好みの土地を伝える。
「かしこまりました。またのご利用お待ちしております」
商業ギルドを後にした私は早速、購入した土地に向かう。
「やっぱり、広いわね」
目当てのものを手に入れたので早速、家を建てることにした。
「こんなもんか。貴族の屋敷っていったら」
サティの目の前に巨大な屋敷が現れた。
「家も出来たし、姫様を迎えに行くか」
私が宿に戻ると、姫様は実技試験の案内を読んでいた。
「サティさん!どこに行ってたんですか?」
「姫様、私は護衛です。ラフな感じでお願いします」
「分かったわよ。サティ!それで、どこに行ってたの?」
「いつまでも宿暮らしって訳にもいかないので家を建てて来ました」
「家!?早く行きましょ!」
「その前にその手紙は?」
「実技試験の案内よ」
「先に読ませてください」
姫様に了承を得て案内を確認する。
「なるほど」
実技試験は魔力測定、模擬戦、魔獣討伐、ダンジョン攻略の四項目に分けられている。
魔力測定は1‐S教室に来ること。
「面白いわね」
この後、私たちは宿を出て家に向かった。
姫様も満足してくれたらしい。
翌日。
魔術学院の実技試験が幕を開ける。




